18.0J SP1の新機能
Windows Server 2025への対応
Windowsの最新サーバーOSである「Windows Server 2025」を、ActiveReportsの開発環境および運用環境のそれぞれで利用可能になりました。セキュリティ面やパフォーマンスの向上に加え、ハイブリッドクラウド環境との統合機能など、多くの新機能が追加された「Windows Server 2025」上でも、従来通りの運用と開発が行えます。
ARMプロセッサへの対応
ActiveReportsの開発環境において、ARMプロセッサに対応したWindows(ARM版)と、Visual Studo 2022(17.4以降)が利用可能になりました。生成AI分野の広がりからWindowsにおいても「Copilot+ PC」などARMプロセッサ搭載のPCが徐々に広がっています。こうしたARMプロセッサ環境においてもActiveReportsの開発作業が行えるようになります。
Excelデータソースの設定にクエリデザイナが追加
Excelファイルをデータソースとして利用する際に、Excelファイル内の「シート」、「テーブル」、「名前付き範囲」から利用するデータを設定できるクエリデザイナを追加しました。このクエリデザイナの追加により、対象ファイルの指定やファイル内のデータ設定がユーザーインタフェースから行えるようになり、これまで以上にExcelファイルをデータソースとして利用しやすくなりました。
〈セクションレポート〉セクションレポートのデータソースに埋め込みJSONデータが使用可能に
セクションレポートのデータソースにJSONデータを埋め込むことができるようになりました。これにより、JSON形式のデモデータなどを埋め込んだデータソースを設定することで、迅速に帳票レイアウトの作成が行えるようになります。
〈ページレポート・RDLレポート・ダッシュボード〉チャート機能の拡充
シンボルサイズの変更が可能に
チャートのシンボルサイズが変更可能となり、より柔軟な視覚表現が可能となりました。
軸ラベルの複数行表示が可能に
チャートの軸ラベルを複数行にわたって表示可能にする「LabelRowCount」プロパティが追加され、ラベルに表示する文字数が多い場合でも見やすく表示できるようになりました。
〈ページレポート・RDLレポート・ダッシュボード〉Webデザイナ・Blazorデザイナ上でレイヤー表示順が設定可能に〈Professional限定機能〉
Webデザイナ、Blazorデザイナ上でレイヤーの表示順(前面・背面)が設定可能になりました。これまではレイヤーの追加順のみだった表示順序が変更可能になり、複数のレイヤーを組み合わせた帳票がより簡単に作成できるようになりました。
〈セクションレポート〉デザイナー上のUIからサブレポートの選択が可能に
SubReportコントロールのReportNameに対象となるレポートを設定する際、デザイナ上のユーザインタフェースから選択が可能となりました。デスクトップ・IDEデザイナからは、ファイルダイアログで選択可能になったほか、Web・Blazorデザイナ上からは、レポートファイルを格納するためのリソースフォルダに格納済みのセクションレポートからドロップダウン形式で選択可能となります。
その他の機能強化
.NETアプリのプロジェクトにおいて、以下のレポートテンプレートが追加可能になりました。
- ActiveReports 18.0J セクションレポート(コード)
〈ページレポート・RDLレポート・ダッシュボード〉に対する機能強化
Tableコントロールに以下の機能を追加しました。
- MaxDetailsPerPageプロパティが追加され、1ページ当たりの最大行数が設定可能になりました。
- ヘッダ(グループヘッダ)のみのページ出力を防止するプロパティが追加され、ヘッダ行のみが別のページ出力される動作の回避が可能になりました。
Excelエクスポート(描画拡張機能)のシート出力設定方法が変更されレポートエリア〈RDL・ダッシュボード〉単位にシートを出力することが可能となりました。
〈RDLレポート・ダッシュボード〉に対する機能強化
TableOfContentsコントロールに、レポートエリアのLabelコントロールに設定した文字列をTableOfContentsコントロールの目次として表示可能になりました。