16.0J の新機能
〈SP1〉〈セクションレポート〉Webデザイナコンポーネントがセクションレポートに対応〈Professional限定機能〉
WebデザイナコンポーネントでXML形式のセクションレポート(拡張子が.rpx)の作成や編集ができるようになりました。
※ Webデザイナでのセクションレポートの使用に関してはいくつか制限事項があります。詳細は製品ヘルプをご覧ください。
〈SP1〉Webデザイナコンポーネントの強化〈Professional限定機能〉
Webデザイナコンポーネントのレポートデザイン機能やカスタマイズ機能を強化しました。
〈ページレポート・RDLレポート〉データセットテンプレート
あらかじめ定義したデータセットをテンプレートとして読み込んで使用できるようになりました。開発者がDBMSやWeb APIなどと接続する定義済みのデータセットをあらかじめ用意しておくことで、エンドユーザーがレポートを新規作成する際のデータ接続部分の構築にかかる手間を大幅に省くことができます。
ルーラー
Webデザイナでのデザイン時にルーラーを表示できるようになりました。
〈ページレポート・RDLレポート〉「ユーザーID」、「ユーザー言語」を非表示にする
Webデザイナ上のデータタブや式エディタから「ユーザーID」、「ユーザー言語」を非表示にすることができるようになりました。
〈SP1〉長期署名(PAdES)に対応したPDFの作成〈Professional限定機能〉
PDFの長期署名(PAdES:PDF Advanced Electronic Signatures)に必要な「リビジョン6(AES-256)」のセキュリティに対応したPDFを作成できるようになりました。外部の長期署名サービスやライブラリと連携してPDFの長期署名を実現できます。
※ ActiveReports for .NET単体ではPDFの長期署名を追加することはできません。
〈SP1〉〈ページレポート・RDLレポート〉チャートのデータラベルのカスタマイズ
Chartコントロールのエンコーディングに「テキスト」要素が追加されました。これにより、複数のデータラベルの表示、他のフィールド値の設定、式を使用した条件分岐など、データラベルを柔軟にカスタマイズすることができるようになります。
〈SP1〉〈ページレポート・RDLレポート〉レポートのテーマを式で動的に切り替え
レポートのテーマの設定に式を使用できるようになりました。テーマファイル名をパラメータなどに設定すれば、動的にテーマを切り替えることが可能です。
〈SP1〉JSビューワでプレビュー結果をSVG画像で表示〈Professional限定機能〉
JSビューワのプレビュー表示を通常のHTML表示ではなく、SVG画像で表示できるようになりました。ブラウザのレンダリングエンジンの影響を受けることなく、より精度の高い描画結果を得ることができます。
〈SP1〉〈ページレポート・RDLレポート〉レポートパラメータのソート
レポートパラメータの「使用できる値」の設定に「並び替え」が追加されました。SQLを使用しないCSV、JSON、XMLなどソートをサポートしていないデータソースをパラメータに使用する場合でもソートが可能になります。
〈SP1〉〈ページレポート・RDLレポート〉Excel/Wordエクスポートで出力可能なメタ情報を強化
Excel/Wordエクスポート実行時に、以下のメタ情報をオプションとして出力できるようになりました。
- Excelエクスポート
- 作成者
- 分類項目
- タイトル
- Wordエクスポート
- 分類項目
〈SP1〉〈RDLレポート〉Excelデータ描画拡張機能で出力結果のヘッダ行/列を固定
RDLレポートでTablix/TableコントロールのFrozenColumnsプロパティ、FrozenRowsプロパティを使用してヘッダ(行/列)を固定している場合に、Excelデータ描画拡張機能で出力したExcelにおいてヘッダを固定した状態を維持できるようになりました。
※ Excelデータ描画拡張機能のみの機能です。Excel描画拡張機能では使用できません
〈SP1〉JSビューワで「印刷の準備中」ダイアログを表示せずに印刷〈Professional限定機能〉
JSビューワの印刷ボタンを押下したときに表示される「印刷の準備中」ダイアログを非表示にできるようになりました。
〈SP1〉「.NET Framework 4.8.1」のサポート
「.NET Framework」の最新バージョン「4.8.1」をサポートします。
.NET 6とVisual Studio 2022に対応
.NETの最新バージョン「 .NET 6」と .NETアプリケーションの統合開発環境Visual Studioの最新バージョン「Visual Studio 2022」に対応しました。アプリケーションの形態に応じた各種プロジェクトテンプレートも用意されているので、手軽に帳票アプリケーションを構築できます。
〈セクションレポート〉セクションレポートがASP.NET Coreに対応
セクションレポートをASP.NET Coreアプリケーションで利用できるようになりました。JSビューワやPDFエクスポートを使用して帳票を出力可能です。アプリケーションの運用環境として、WindowsだけでなくLinuxやMac環境もサポートします。
※ Linux上で動作させる場合、ライブラリ「libgdiplus」を別途インストールする必要があります。libgdiplusを個別にインストールできないLinux環境ではセクションレポートを実行できません。
.NET Core/.NETのデスクトップアプリに対応
.NET Core/.NETのデスクトップアプリでの利用に対応します。セクションレポート、ページレポート、RDLレポートのすべてレポート形式をサポートします。
※ C#やVB.NETで作成したコード形式のセクションレポートは、.NET Core/.NETのデザイナでのデザインが出来ません。.NET Frameworkをターゲットとするデザイナを使用する必要があります。詳細は以下の記事をご覧ください。
〈ページレポート・RDLレポート〉レーダーチャート
Chartコントロールで使用できるチャート形式(プロットテンプレート)に「レーダーチャート」を追加しました。エリア、バブル、散布図、折れ線の4種類のレーダーチャートを作成することができます。
〈ページレポート・RDLレポート〉縦中横
TextBoxコントロールで縦書きで表示する際に、テキスト内の半角英数字を水平方向に描画する「縦中横(たてちゅうよこ)」が利用可能になりました。英数字ともに水平方向に描画するだけでなく、数字のみ水平方向に描画するといった柔軟な設定も可能です。
※ Excel、およびWordでの出力には対応していません。
〈ページレポート 〉ページの表示・非表示の制御
ページレポートのページオブジェクトに「Visibility.Hidden」プロパティを追加し、ページの表示/非表示を制御できるようになりました。「式」を併用することで条件に応じてページの表示有無を制御できます。
〈セクションレポート〉PDFフォーム作成用コントロールを追加〈Professional限定機能〉
PDFフォームを作成するためのレポートコントロール「InputFieldText」および「InputFieldCheckBox」を追加しました。PDFエクスポートすると入力フォームとして出力されます。
〈セクションレポート〉JSONデータソースに対応
セクションレポートの帳票データソースとしてキーと値のペアで構成されたJSON形式のデータを直接設定できるようになりました。Web APIなど外部のWebアプリケーションとの連携を容易にします。
Blazorビューワ〈Professional限定機能〉
ASP.NET Core Blazorに統合して使用できる「Blazorビューワ」を新たに提供します。Blazor Server、およびBlazor WebAssemblyのRazorコンポーネント上に組み込んで、レポートのプレビュー、印刷、各種エクスポートといった機能をご利用できます。
※ Blazor ServerとBlazor WebAssembly、いずれの場合も表示するレポートはサーバーサイドで生成する必要があります。
新しいバーコード形式の追加
Barcodeコントロールで以下の2つのバーコード形式を使用できるようになりました。
GS1データマトリックス
GS1が標準化し、医療用医薬品や、メスやはさみなどの医療機器に使用される2次元バーコードシンボル「GS1データマトリックス」を追加しました。
Aztec
読取速度に優れ、クワイエットゾーンが不要な2次元バーコードシンボル「Aztec」を追加しました。Aztecは航空券などの旅行書類、自動車の登録書類、病院における患者情報、薬品・サンプル等の品目など幅広い用途で利用されています。
〈ページレポート・RDLレポート〉二重下線
TextBoxコントロール、およびCheckBoxコントロールの装飾として二重下線が使用可能になりました。
〈ページレポート 〉複数のTableを空行をつけて出力
新しくTableコントロールに追加された「RepeatBlankRows」プロパティを「FillGroup」に設定することで、レポート上に複数のTableコントロールを配置した場合に、出力するデータがないTableコントロールにおいて空行を出力できるようになりました。
※ 本機能の追加に伴い、RepeatToFillプロパティは廃止となります。RepeatToFillプロパティを使用して作成したレポートを16.0Jのデザイナで開くと、RepeatBlankRowsプロパティに自動的に変換されます。
〈ページレポート 〉Tableコントロールのグループを跨る改ページの制御
Tableコントロールにおいて同一グループのデータがページを跨いで出力される場合に、同一グループのデータがなるべく1ページに収まるように改ページを制御できるようになりました。
〈ページレポート・RDLレポート〉Tablixの改ページ方向の設定
Tablixが複数ページに跨り出力される際の改ページ方向を変更することが可能になりました。レポートオブジェクトに新しく追加された「LayoutPagesOrder」プロパティを切り替えることで、改ページの方向を横方向、または縦方向のどちらを先に実施するかを選択できます。
CSVデータソースで扱えるデータ型を追加
CSVデータソースで扱えるデータ型として以下の数値タイプのデータ型を追加しました。
- Long
- Double
- Decimal
〈ページレポート・RDLレポート〉チャートデザイナの強化
Chartコントロールのデザイナ機能を強化し、チャートがより作成しやすくなりました。
チャートウィザード
チャートの作成を支援する「チャートウィザード」を追加しました。Chartコントロールを配置した際に表示されるウィザードにしたがって項目を設定するだけで、プロットテンプレートや各種フィールド、パレットの設定を簡単に完了することができます。
※ ウィザードは、あらかじめレポートのデータセットを設定した状態で、Chartコントロールを新たに配置した時にのみ表示されます。
チャートの要素をレポートエクスプローラに表示
Chartコントロールの要素をレポートエクスプローラーに表示/選択できるようになりました。編集したい要素を簡単に選択できるようになりました。
スマートダイアログ
Chartの各種プロパティの値を、スマートダイアログ(プロパティ設定ダイアログ)から設定できるようになりました。
〈ページレポート・RDLレポート〉チャートの表現力の向上
チャートの様々な要素のカスタマイズ性を向上し、表現力を強化しました。
凡例の項目名のカスタマイズ
凡例に表示される項目名を対象となるフィールド名ではなく、任意の文字列を設定できるようになりました。
マーカーサイズのカスタマイズ
マーカーのサイズ(レンジ)や凡例の色・項目名を任意に指定できるようになりました。
Y軸位置のカスタマイズ
Y軸が描画される位置を任意に指定できるようになりました。チャート複数配置する場合のレイアウトの調整が容易になります。
チャートの条件付き書式
ラインやシンボルに条件付き書式(ルール)を設定し、データに応じて書式をカスタマイズできるようになりました。
〈ページレポート・RDLレポート〉フィールド選択アイコンの非表示化
DesignerコントロールやWebデザイナコンポーネントなどで作成したエンドユーザーデザイナ上でフィールド選択アイコンを非表示にできるようになりました。フィールド選択アイコンの表示・非表示はレイヤー単位で設定が可能です。
〈ページレポート・RDLレポート〉WebデザイナコンポーネントのUIを強化
WebデザイナコンポーネントのUIを以下のように改善し、操作性を向上しました。
「式」の構文をより簡潔に記述できるように改善
帳票のレイアウトを動的に制御できる「式」の構文をより簡潔に記述できるようになりました。14.0Jのデザイナで設定した「式」も、16.0Jのデザイナでレポートファイルを開くと自動的に新しい構文で表示されます。
式エディタの改善
式エディタで各種関数/定数/演算子を検索ボックスから検索することができるようになりました。
TablixウィザードのUI強化
Tablixコントロールの設定を支援するTablixウィザードのUIを以下のように強化し、さらに高機能になりました。
- グループを折りたたんで初期表示
- グループを独立した行として表示
- 複数の値の設定に対応
- 集計値をパーセントで表示
OR条件を組み合わせた複雑なフィルタに対応
フィルタ使用時にOR条件を使用したデータ抽出が可能になりました。AND・OR条件を組み合わせた複雑なデータ抽出に対応します。データセットやTableなどのデータ領域コントロールなど、すべてのフィルタでご利用できます。
その他の機能強化
SP2で追加された機能
式に以下の関数が追加されました。
- GroupIndex関数:データ領域内の指定したグループから、グループ内における行または列のインデックスを取得。
SP1で追加された機能
JSビューワに以下の機能を追加しました
※ Professionalエディション限定の機能です
- ページ番号を含むIIF式をVisibility.Hiddenプロパティに設定できるようになりました(ページレポート・RDLレポート)
JSONデータソースに以下の機能を追加しました
- JSONスキーマを編集できるようになりました(ページレポート・RDLレポート)
Excelエクスポートに以下の強化を実施しました
- Excel描画拡張機能のパフォーマンス(メモリ)を改善しました(ページレポート・RDLレポート)
初版で追加された機能
レポートコントロールに以下の機能を追加しました
- ImageコントロールがSVG形式の画像に対応(ページレポート・RDLレポート)
- Imageコントロール、およびPictureコントロールでEXIF情報を持つ画像に対応
- Tableコントロールで列幅を自動調整(ページレポート・RDLレポート)
Visual Studioのデザイナ、およびDesignerコントロールに以下の機能を追加しました
※ DesignerコントロールはProfessionalエディション限定の機能です
- レポートを追加した際に、レポートデータソースの設定ダイアログを自動で表示
Webデザイナコンポーネントに以下の機能を追加しました
※ Professionalエディション限定の機能です
- フィールドをドラッグしてテーブル作成(ページレポート・RDLレポート)
- パラメータパネルのカスタマイズ(ページレポート・RDLレポート)
JSビューワ、およびWebViewerコントロールに以下の機能を追加しました
※ Professionalエディション限定の機能です
- エクスポート時の設定項目の表示・非表示の制御
- エクスポート時の設定項目のデフォルト値の設定
JSビューワに以下の機能を追加しました
※ Professionalエディション限定の機能です
- アニメーションとツールチップの表示(ページレポート・RDLレポート)
帳票エンジンに以下の機能を追加しました
- サイズや向きが異なるページを混在して出力(ページレポート)
- レポートの描画/エクスポートの進捗状況の表示とキャンセル(ページレポート・RDLレポート)
- 改ページ条件としてグループとグループの間でのみ改ページする「Between」を追加(ページレポート・RDLレポート)
- 改ページ後の新しいページの開始位置(直後/偶数ページ/奇数ページ)を設定できる「NewPage」プロパティを追加(ページレポート・RDLレポート)
- レシート型用紙サイズに対応(RDLレポート)
- クロスプラットフォームでフォントの設定ができる「FontResolver」プロパティの追加
帳票エンジンに以下の機能を追加しました
- 「テキスト印刷描画拡張」の追加(ページレポート・RDLレポート)
- 「Excelデータ描画拡張」の追加(ページレポート・RDLレポート)
- 「PDF 2.0」に対応
※ Professionalエディション限定の機能です - PDF/UA形式で出力した際に、PictureコントロールのTitleプロパティをタグとして出力し、PDFアクセシビリティを強化(セクションレポート)
※ Professionalエディション限定の機能です - CSVエクスポート、およびTextエクスポートで全項目を引用符で囲む(ページレポート・RDLレポート)
- CSVエクスポートで日付・数値の書式の設定(ページレポート・RDLレポート)
インポートツールに以下の機能を追加しました
- SSRS(SQL Server Reporting Services)のレポートファイルのインポートに対応(RDLレポート)
- Crystal Reportsのレポートファイルのインポートを強化
- PictureをImageコントロール、またはPictureコントロールとしてインポート
- Chartを空のChartコントロールとしてインポート
- CrossTabをTablixコントロール、またはSubreportコントロールとしてインポート
- パラメータのインポートに対応
- データソースのインポートを改善
- コントロールのSizeプロパティやLocationプロパティを修正