Benefits
特長
ComponentOne Data Servicesは.NET Standardに対応したデータ連携のためのライブラリセットです。様々な.NETアプリケーションやサービス上で多様なデータソースとのシームレスな連携を可能にします。
この連携では、様々なクラウドサービスやリモートサーバーへのデータ接続をはじめとして、取得データの分析や結合、テキストデータ解析、Excel数式に準拠した数式によるデータ処理などを実現できます。
データ連携
Salesforceやkintone、Dynamics 365やGoogle Analyticsをはじめとする様々なクラウドサービスに接続して、クエリの実行やデータ更新などの連携を実現できます。また、オンプレミスにあるデータとの連携も可能です。
データ分析
データセットに対する高性能なETL(データの抽出・変換・ロード)機能を提供します。複雑で大規模なデータセットのソートやフィルタ、集計も、サーバーに都度アクセスすることなく高速に実現することが可能です。
テキスト抽出
柔軟な設定に対応するTextParserの利用により、メールや請求書など、構造的な文章パターンを含むテキストデータを解析して抽出し、データ連携することが可能です。
ハイパフォーマンス
データの仮想化とインキャッシュメモリ技術により、高速なデータ読み込みや大規模データセットの分析を実現します。
データ統合
構造が異なる複数のデータを、1つのデータソースに結合できます。様々なプラットフォームやリモートサーバーから取得した多様なデータを画一的に分析・処理することが可能です。
UIコントロールで可視化
FlexGridやFlexChartといった、ComponentOneのUIコントロールとData Servicesで処理した多様なデータソースを組み合わせることで、表現力豊かなアプリケーションを作成することが可能です。
クラウドサービスをはじめとした様々なデータソースへの接続
様々なデータソースとの接続をサポートするDataConnectorsは、Salesforce、Google Analytics、Dynamics 365などの多数のオンラインサービスへ接続が可能です。あらゆる.NETアプリケーションに対し、統合されたデータ接続インタフェースを提供します。
- .NET Standard 2.0に準拠したDataConnectorsは、Windows、Linux、macOSなど複数の環境に向けたクロスプラットフォーム開発をサポートします
- ADO.NETアーキテクチャ上で構築されており、SQL、LINQなど、ADO.NET上で使用可能なメソッドもサポート
- データソース毎に異なる接続方法やトランザクション処理を解消し、共通のインターフェイスとして提供
大規模なデータセットの高速データバインディングとロード
DataCollectionはUIコントロールにおけるデータのロードや可視化を強力に支援するデータ管理ライブラリです。
.NET開発者に馴染みの深いICollectionViewインタフェースをベースに、フィルタリングやグループ化、ソートといったデータコレクション機能を提供するほか、データの仮想化による大規模データセットのオンデマンド読み込みや、SignalRを使用したサーバー・クライアント間のリアルタイム更新などをサポートします。
データの分析、複数データソースからのデータを結合
アプリケーションを使って実現するデータドリブンなアプローチでは、膨大な量におよぶデータの正確で素早い解析が求められます。
DataEngineは、このような場合にお使いいただけるデータ分析用の高性能ライブラリです。DataEngineを使えば大規模データを構成する複数のデータソースを1つに統合のうえ、クエリ処理によって、そのデータセットから高速にデータを抽出したり、集計したりすることが可能となります。
- インキャッシュメモリによる高速なETL(抽出・変換・ロード)処理
- クエリを使ったデータ分析と集計
- 複数データソースの統合
Excelのような数式計算をどこでも実現
データ加工に個別の計算処理を実装しなくとも、CalcEngineを使用することで汎用性の高いExcel数式計算を組み込むことが可能です。
- Microsoft Excelに準拠した数式計算
- Excel数式、VBA構文式、二つの式エンジンをサポート
- 集計、日付と時刻、論理、数学、テキスト、三角法など豊富な組み込み関数を用意
テキスト抽出の自動化
テキストを効率的に解析する事が可能なTextParserは、電子メール、ショッピングサイトなどから、HTML形式の半構造化データを解析し、特定のデータを自動的に抽出するための機能を提供します。またログファイルのようなプレーンテキストから、あらかじめテンプレートとして定義した形式で出力することも可能です。
- プレーンテキスト、HTMLファイルなどからのデータ抽出
- テンプレートを使用した、定型データへの変換
- 正規表現を使用した、データ解析
- JSONフォーマットへの出力
UIコントロールを組み合わせてデータを可視化
DataServicesとUIコントロールの組み合わせにより、クラウドデータを可視化して活用する様々なアプリケーションを作成できます。例えば、ComponentOneの各エディションに収録されているFlexGridやFlexChart、OLAPコントロールなどを使い、Dynamics365 Salesの請求データをダッシュボードで表現したり、kintoneの業務データをグラフィカルに分析できるアプリケーションを実現したりすることが可能です。
Visual Studioとの統合
ComponentOne Data Servicesは、Visual Studioと統合して使用できます。Visual Studio(2019または2022)のサーバーエクスプローラーから、データソースへの接続することができます。接続したデータを、データセットデザイナへドラッグアンドドロップすることで、グリッド、チャート、レポートデザイナーなど、データ対応コンポーネントへの接続が可能となります。
サンプルとドキュメント
ComponentOne Data Servicesには数多くのサンプルが収録されています。またWebサイトでも各種ドキュメントを公開しています。サンプルとドキュメントは各ライブラリの主要機能を網羅しているため、学習時間の短縮に貢献し、初期導入コストを抑えて開発をスタートすることができます。
ユーザーライセンスで柔軟な開発環境を実現
ユーザーライセンス体系を採用しており、製品の使用は「アカウント登録」を行った1人の開発者(製品の利用者)に限定されます。1ユーザーライセンスにつき上限3台のPCにインストールができるので、さまざまな環境での開発やメンテナンスが柔軟に行えます
Data Servicesで使用可能なコントロール
- データ管理
- DataConnectors
- DataCollection
- データ解析
- DataEngine
- CalcEngine
- TextParser
- ユーティリティ
- Web API
※ 「ComponentOne Enterprise」サブスクリプションをご契約いただいただくと、他プラットフォームを含めすべてのコントロールをご利用いただけます。