よくある質問
全般
セクションレポート/ページレポート/RDLレポート/ダッシュボード、どれを使用すべきですか?
ページレポートやRDLレポート、およびダッシュボードの追加により従来のセクションレポートがレガシー技術になってしまったのかというと、そういう訳ではありません。セクションレポート、ページレポート、RDLレポート、ダッシュボードはお互いを補完する関係にあり、帳票様式に合わせた使い分けで帳票作成をより効率よく行うことができます。また、すべてのレポート形式において、.NET 8のデスクトップアプリケーションやWebアプリケーションの開発が可能です。
- セクションレポートはこんな場合におすすめ
- 大量データの一覧を出力したい
- これまでと同じ手法でActiveReportsを使いたい
- Visual BasicやC#を使って帳票を制御したい
- ページレポートはこんな場合におすすめ
- 行政機関に提出する文書など、様式が定められている帳票を作成したい
- 表組を多用したレイアウトにしたい
- 直感的に帳票をデザインしたい
- RDLレポートはこんな場合におすすめ
- 複数のテーブルに異なるデータソースのデータを表示したい
- ビューワ上でページ全体を見渡したい
- ダッシュボードはこんな場合におすすめ
- Webアプリケーション上に多くの情報を表示するダッシュボードを作成したい
- インタラクティブなデータ分析が可能なWebアプリケーションを作成したい
セクションレポート、ページレポート、RDLレポートの使い分けのポイントを詳しく解説したホワイトペーパーをご用意しています。
- セクションレポートはこんな場合におすすめ
セクションレポート/ページレポート/RDLレポート/ダッシュボードは、移行や共存できますか?
セクションレポート、ページレポート、RDLレポート、ダッシュボードは同一のプロジェクト内で共存することが可能です。
また、セクションレポート(rpx形式)はページレポート/RDLレポートに変換することができます。詳細については、製品ヘルプの以下のトピックをご覧ください。「セクションレポート(RPXファイル)のページ/RDLレポートへの移行」を見る
※ ページレポート/RDLレポートをセクションレポートに変換することはできません。
また、セクションレポート同士、ページレポート/RDLレポート同士は結合することができますが、セクションレポートとページレポート/RDLレポートを結合することはできません。レポートの合成の詳細については、以下の文書をご覧ください。
開発環境にて、以前のバージョン(ActiveReports for .NET 1.0J~16.0J)と共存できますか?
ActiveReports for .NET 18.0Jは、ActiveReports for .NET 1.0J~16.0Jと同一マシンにインストールして共存できます。ただし、同一のVisual Studioプロジェクト内で異なるバージョンのActiveReportsを使用することはできません。
トライアル版を試用して製品を評価・検討してみたいのですが、トライアル版と製品版の違いについて教えてください。
トライアル版は製品版と機能的な相違はありませんが、以下の制限があります。
- トライアル版に関するダイアログが開発時と実行時にポップアップします
- 出力したレポートページにトライアル版であることを示すバナーが付加されます
- 使用できる期間に限りがあります
- 作成したアプリケーションを配布することはできません
エディション選択のポイント
- Professionalの特長
- Webアプリケーションを開発する際の生産効率を高める機能を多く備えています
- ASP.NET Core Blazor専用のWebレポートビューワを備え、Blazor Server、およびBlazor WebAssemblyに組み込んでWebレポートシステムが構築できます
- JavaScriptライブラリのWebレポートビューワを備え、プラットフォーム問わずWebレポートシステムが構築できます
- ASP.NET Webフォーム専用のWebレポートビューワを備え、ASP.NET Webフォームのアプリケーションに帳票の表示機能を容易に組み込むことができます。
- 生成するPDFに外字の埋め込みや、電子署名とタイムスタンプの設定ができます
- エンドユーザーにレポートの外観をカスタムできるデザイナを提供できます
- このような場合はProfessionalをおすすめします
- 人名や地名など外字を含んだレポートをPDFファイルに出力したい
- Webアプリケーションでレポートを出力したい
- 独自のレポートデザイナを作成し配布したい
- レポートをe-文書法に対応したPDFファイルに出力したい
- Standardの特長
- Professionalと同じ操作性のデザイナを備えています
- 機能をスリム化しており、コストパフォーマンスに優れています
- Webアプリケーションで使う場合はコーディングが必要です
- Professionalの特長
ASP.NETやASP.NET Coreを使用したWebアプリケーションを作成する場合、どちらのエディションがよいですか?
Professionalをおすすめします。
Professionalには、ASP.NET Webフォームに組み込んで使えるWebViewerや、ASP.NET Core Blazorに組み込んで使えるBlazorビューワが使用可能です。これらの機能を使用することで、帳票の生成から配信までの一連の処理が、ActiveReportsやASP.NETによって自動的に行われます。開発者はサーバーサイドのわずかな設定を行うだけで、HTMLやスクリプトの知識を必要とすることなく、容易にWebアプリケーションを開発できます。また、JSビューワを利用して、様々なプラットフォームにWeb帳票機能を組み込めます。
Standardの場合、特にWebアプリケーション開発のための機能が用意されていませんので、ASP.NETを使用したWebアプリケーション開発の容易さの恩恵を受けることができません。つまり、開発者はサーバーサイドで帳票を生成してHTMLやPDFにエクスポートするコードや、クライアントへ配信するためのコードをすべて独自に記述しなければならず、HTMLタグやスクリプトの知識が必要となります。サポート期間はいつまでですか?
有償の保守サービスによるテクニカルサポートの提供期間は、最短で7年です。
製品技術情報や不具合の報告はどこから入手できますか?
ナレッジベースより、その他の製品技術情報や不具合の報告が検索できます。
機能
以前のバージョンとの違いは?
ActiveReports for .NET 18.0Jは、前バージョン16.0Jの機能を踏襲した上で、最新の「.NET 8」への対応はもちろん、セクションレポートのマルチプラットフォーム対応を強化し、Linux等の環境でセクションレポートを利用する際にOSへ追加ライブラリのインストールが不要になります。また、Webデザイナコンポーネントの機能を大幅に強化し、新たに帳票の構成要素となるテキストボックス、テーブルなどのコントロールをグループ化して1つの部品として再利用できる「レポートパーツ」機能を追加します。グループ化された部品を再利用することで帳票をパワーポイントなどを操作する感覚で作成することが可能となり、エンドユーザーがより簡単に帳票開発を行うことが可能になります。このほか、よりきめ細かくWebデザイナをカスタマイズできるように、制御可能なデザイナ機能を大幅に追加しました。その他、お客様からご要望いただいたものを含め、日本固有の要件に対応できる機能を多数追加しています。詳細については、以下の資料をご覧ください。
なお、18.0Jでは名前空間の変更など、前バージョンからの変更点がいくつかございます。
詳細につきましては以下のページをご覧ください。レポート上に出力できる画像の形式は?
セクションレポートの場合はPictureコントロール、ページレポートの場合はImageコントロールを使用することで、レポート上に画像を出力することが可能です。
セクションレポートのPictureコントロールは、BMP、JPEG、PNG、GIF、TIFF、WMF、EMF、ICOなどの画像形式に対応しています。
ページレポート/RDLレポートのImageコントロールは、BMP、JPEG、PNG、GIF、WMF、EMFに対応しています。※ .NET 6/.NET 7/.NET 8アプリケーション上で使用する場合、WMF、EMFは出力できません。
レポートを別のファイル形式にエクスポートできますか?
可能です。サポートしているファイル形式とバージョンはレポート形式によって異なります。
セクションレポートの場合は以下の形式にエクスポートが可能です。PDF 1.1~1.7(Acrobat 2~9)、2.0 Excel Excel 95(BIFF7)、Excel 97(BIFF8)、Excel2007(OpenXML)形式 HTML W3C HTML 3.2勧告に準拠したHTML、インラインスタイルを使用したHTML TIFF 非圧縮、RLE圧縮、CCITT Group 3圧縮、CCITT Group 4圧縮、LZW圧縮 RTF Word 95以上 TEXT - ページレポート、RDLレポートの場合は以下の形式にエクスポートが可能です。
PDF 1.1~1.7(Acrobat 2~9)、2.0 Excel Excel 97(BIFF8)、Excel2007(OpenXML)形式 HTML W3C HTML 3.2勧告に準拠したHTML、インラインスタイルを使用したHTML Image BMP、EMF、GIF、JPEG、TIFF(非圧縮、RLE圧縮、CCITT Group 3圧縮、LZW圧縮)、PNG Word Word 97-2003形式(.doc)、Word形式(.docx) XML - TEXT - CSV - JSON - レポートをPDFやExcelへエクスポートする場合、別途ライセンスやAdobe Acrobat、Microsoft Excelなどが必要でしょうか?
必要ありません。
Adobe AcrobatやMicrosoft Excelなどの製品がインストールされていなくても、ActiveReportsのコンポーネントのみで、レポートのPDFやExcelのエクスポートが可能です。 ただし、作成したPDF、Excelファイルまたはデータを表示・印刷するには、Adobe ReaderやMicrosoft Excelが必要となります。
対応環境
.NET 6/.NET 7/.NET 8環境で使用できますか?
ActiveReportsは.NET 6/.NET 7/.NET 8環境での使用をサポートしています。Windows Forms、WPF、ASP.NET Coreアプリケーションで帳票を出力可能です。
なお、.NET 6/.NET 7/.NET 8環境での使用にはいくつか注意事項がございます。詳細につきましては、以下のページをご覧ください。
必要システムに記載されている以外の動作環境(例:TerminalServer(Service)/MetaFrame(メタフレーム))の対応情報はどこにありますか?
ActiveReportsの仮想環境やクラウド環境への対応状況につきましては、以下のページをご覧ください。
移行
以前のバージョン(ActiveReports for .NET 1.0J~16.0J)のプロジェクトを移行する方法は?
ActiveReports for .NET 18.0Jには、以前のバージョンで作成したアプリケーションプロジェクトを、新しいバージョンで使用できるようにするための、プロジェクト移行ツール「ActiveReports 18.0J ファイルコンバータ」が付属しています。
ただし、プロジェクトの内容によっては、移行ツール使用後に、手動での書き換えが必要になる場合があります。
移行に関する詳細は、製品ヘルプの以下のトピックをご覧ください。このほか、移行に関する詳しい情報は、以下のページをご覧ください。
ActiveX製品のActiveReports(1.0J/1.5J/2.0J)と互換性はありますか?
基本的に .NET製品はActiveX製品の機能をほとんど網羅しています。また、.NET製品ではPDFエクスポート時にセキュリティを設定する機能や、XML Webサービスへの対応機能、レポートデザイナの拡大表示、縮小表示機能、TextboxやLabelの行間文字ピッチ設定機能などが追加されています。
しかし、.NET製品は、.NET Frameworkの技術をベースとして新規に開発されたコンポーネントであるため、基本的にActiveX製品と互換性はなく、移行ツールもありません。ただし、ActiveX製品の2.0Jを使用してデザインしたレポートの場合、レポートレイアウト情報をRPXファイル(XML形式)に保存することで、レポートのデザインに関する情報のみを .NET製品のセクションレポートに引き継ぐことが可能です。
ActiveX製品との違いや移行方法につきましては、製品ヘルプの以下のトピックをご覧ください。
ライセンス
ライセンスの概要を教えてください。
ライセンスには、弊社製品を使用して開発する際に必要な「開発ライセンス」と、作成したアプリケーションを配布する際に必要な「配布ライセンス」があります。それぞれについて必要なライセンスは、以下のとおりです。
- 開発ライセンス
ユーザーライセンス(1開発者につき1ライセンス必要)、3台まで同時インストール可能。 - 配布ライセンス
クライアントサイドアプリケーション
ランタイムフリーです。但し、バッチ処理が行われるアプリケーションについては、サーバーサイドアプリケーションに分類されるものとしております。サーバーサイドアプリケーション
ActiveReportsの機能を組み込んだサーバーサイドアプリケーションを運用環境に配布する場合、サーバー1台に対して、プロセッサーのコア数分のサーバーライセンスが必要です。
- 特別契約ライセンス
SaaSでの利用や開発環境への組み込みは別途「特別契約ライセンス」が必要となる場合があります。
- 開発ライセンス
1つのプロジェクトを複数の端末で開発する時、異なるエディションを混在させても大丈夫ですか?
Professionalを使用して作成したアプリケーションをStandardがインストールされた環境で編集・ビルド・実行などを行うことは、技術的には可能です。(その逆も同様に可能です。)
ただし、そのアプリケーションにおいて、Professionalでしか使えない機能を使用していないことが前提となります。Professionalでしか使えない機能は、Standardの環境では実行することができないためです。
また、Professionalでしか使えない機能(例:PDFへの外字出力など)を前提としたプロジェクトを、複数の端末で開発する場合には、そのすべての端末の開発ライセンスをProfessionalに揃える必要があります。