クラウド・仮想環境の対応ポリシー
弊社の.NET製品を、仮想環境およびクラウド環境上で使用する場合の対応ポリシーについて説明いたします。
前提条件
仮想環境およびクラウド環境での使用については、以下の条件があります。
ライセンス
- 仮想環境やクラウド環境上で製品を使用する場合には、物理マシン環境上で使用する場合と同様に、その環境に対するライセンスが必要です。
- 製品インストール済みの仮想環境イメージをコピーする場合には、その仮想環境台数分のライセンスが必要となります。
- ライセンス認証および認証解除の手続きの手順は、物理マシン上で使用する場合と同様です。
ただし、ライセンス認証済みの仮想環境イメージをコピー(または移動)した場合、認証したライセンスが無効な状態になる可能性があります。仮想環境イメージのコピーを行う場合は、コピー前にライセンス認証解除の手続きを行い、コピー後にあらためてライセンス認証の手続きを行ってください。
技術サポート
仮想環境やクラウド環境上で製品を使用している場合、技術サポートのご利用においては、以下の条件があります。
- 弊社で動作確認検証を行う仮想環境やクラウド環境は、本ページの「技術サポートの検証環境」に記載されている環境のみとなります。
- 以下のケースでは、技術サポートのサービス提供が行えない場合があります。当該仮想環境やクラウド環境固有の問題であるかどうかの切り分けも含め、お客様の方での調査をお願いいたします。
- 弊社の動作確認環境以外の環境上における、製品のご利用方法・留意事項・制限事項などのご質問
- ご質問の事象を弊社の環境で再現できない場合(クラウド環境の利用に別途契約や料金が発生する場合、OSやフレームワークのサポート終了等により環境構築自体が困難な場合も含む)
- 仮想環境やクラウド環境固有の問題については、製品の制限事項となる場合があります。その場合、個別の対応モジュール等は提供されません。
仮想マシン(サーバー・デスクトップ仮想化)上での使用
- 開発環境・運用環境ともに、.NET製品の使用は可能です。
- 技術サポートの検証環境
弊社の技術サポートで検証に使用する仮想化ソフトウェアは、以下のソフトウェアです。- Microsoft Hyper-V
- デスクトップ仮想化において、弊社が動作保証している接続方式は、Windows標準の「リモートデスクトップ接続」のみとなります。
アプリケーション仮想化での使用
- .NET製品を使用したアプリケーションの運用環境のみ対応しています。開発環境については対応していません。
- 対応製品
下記の.NET製品を使用したアプリケーションが、アプリケーション仮想化での使用に対応しています。これら以外の製品については、動作を保証していません。対応製品 バージョン 詳細(最新バージョン) 特記事項 InputManPlus for Windows Forms 10.0J Update 2以降 リリースノート InputManPlus for WPF 2.0J以降 リリースノート MultiRowPlus for Windows Forms 10.0J Update 2以降 リリースノート SPREAD for Windows Forms 11.0J以降 リリースノート - 弊社が動作保証しているアプリケーション仮想化手法は、「Microsoft RemoteApp」のみとなります。
クラウド環境
- クラウドサービスとして提供される仮想環境は、環境自体がサービス提供者(クラウドベンダー)によって管理・制御されているため、製品のサポートの範囲がオンプレミスの環境で使用する場合とは異なります。
- 前提として、クラウド環境上での仮想環境のシステムが、.NET製品の必要システムの条件を満たしている必要があります。
必要システムについては、各製品のリリースノートをご確認ください。リリースノートは製品に付属しているほか、「アップデート版」ページからもご覧いただけます。
開発環境
クラウド環境へ.NET製品をインストールし、開発環境として使用する場合の制限は、以下のとおりです。
- 対応製品
クラウド環境上での開発利用に対応している.NET製品は、ライセンス認証の手続きに数字19桁のプロダクトキーを使用する、下記の製品のみです。これら以外の製品については、動作を保証していません。
下記以外の.NET製品をクラウド環境へインストールすると、認証したライセンスが無効になりますので、クラウド環境上で開発には使用しないでください。対応製品 バージョン 詳細(最新バージョン) 特記事項 ActiveReports for .NET
(Standard/Professional)14.0J以降 リリースノート ComponentOne 2020J v3以降 リリースノート - 数字19桁のプロダクトキーを使用してライセンス認証を行う場合のみ対応
- .NET Framework 2.0/4.0ビルドのアセンブリ(C1.xxxx.2.dll、C1.xxxx.4.dll)は対象外
InputManPlus for Windows Forms 11.0J以降 リリースノート InputManPlus for WPF 3.0J リリースノート MultiRowPlus for Windows Forms 11.0J以降 リリースノート SPREAD for Windows Forms 15.0J以降 リリースノート SPREAD for WPF 4.0J リリースノート - 技術サポートの検証環境
弊社の技術サポートで検証に使用するクラウド環境は、以下の環境です。- Microsoft Azure Virtual Machine
運用環境
.NET製品を使用したアプリケーションをクラウド環境へ配布し、運用環境として使用する場合の制限は、以下のとおりです。
IaaS(Infrastructure as a Service)環境で運用する場合
- 対応製品
下記の.NET製品を使用したWebアプリケーションが、IaaS環境での運用に対応しています。これら以外の製品については、動作を保証していません。対応製品 バージョン 詳細(最新バージョン) 特記事項 ActiveReports for .NET
(Standard/Professional)9.0J以降 リリースノート ComponentOne for ASP.NET MVC 2015J v3以降 リリースノート ComponentOne for ASP.NET Web Forms 2015J v2以降 リリースノート ComponentOne for Blazor 2021J v1以降 リリースノート InputMan for ASP.NET 8.0J リリースノート InputManPlus for ASP.NET 10.0J リリースノート Secure iNetSuite for .NET 4.0J リリースノート SPREAD for ASP.NET 8.0J以降 リリースノート - 技術サポートの検証環境
弊社の技術サポートで検証に使用するクラウド環境は、以下の環境です。- Microsoft Azure Virtual Machine
- Amazon EC2
PaaS(Platform as a Service)環境で運用する場合
- 対応製品
下記の.NET製品を使用したWebアプリケーションが、PaaS環境での運用に対応しています。これら以外の製品については、動作を保証していません。
上記以外の弊社製品(ActiveX製品を含む)を使用したシステムを、Azure Web Apps上に配置する場合、当該環境上で動作可能なアプリケーション形態に再構築した上で、弊社製品についても、適切な製品へ移行する必要があります。この場合における、アプリケーション形態ごとの旧製品と現行製品の対応については、「Microsoft Azure Web Apps 対応表」をご覧ください。対応製品 バージョン 詳細(最新バージョン) 特記事項 ActiveReports for .NET
(Standard/Professional)11.0J SP2以降 リリースノート 18.0Jの制限事項を見る
16.0Jの制限事項を見る
14.0Jの制限事項を見る
12.0Jの制限事項を見る
11.0Jの制限事項を見るComponentOne for ASP.NET MVC 2017J v2以降 リリースノート 制限事項を見る ComponentOne for ASP.NET Web Forms 2017J v2以降 リリースノート 制限事項を見る ComponentOne for Blazor 2021J v1以降 リリースノート InputManPlus for ASP.NET 10.0J リリースノート Secure iNetSuite for .NET 4.0J SP7以降 リリースノート 制限事項を見る SPREAD for ASP.NET 10.0J リリースノート 制限事項を見る
なお、移行できる内容や移行にかかる負荷、移行に伴う制限事項等については、お客様のアプリケーションの要件によって異なります。移行をご検討の場合には、弊社「Developer Solutions事業部 営業部」までご相談ください。 - 弊社が動作保証しているPaaS環境は、「Microsoft Azure App Service」のみとなります。