V7J SP2の新機能
NuGetパッケージ/リリースノート
更新履歴はリリースノートを参照してください。
SP2(2024/10/23)
- DioDocs for Excel(NuGetパッケージ | リリースノート)
- DioDocs for PDF(NuGetパッケージ | リリースノート)
- DioDocs for PDF(PDFビューワ)(npmパッケージ | リリースノート)
DioDocs for Excel
ゴールシーク
ゴールシークは、所定の計算式に対する計算結果を先に決めてからその結果を得るために必要な値を逆算する機能です。Excelなどの表計算ソフトには、セルの値を変更したときにワークシートの数式の結果にどのように影響するかを調べるWhat-if分析ツールが用意されています。その手法の一つであるゴールシークが今回のバージョンで追加されます。
ピボットテーブルのフィルタ機能強化
ピボットテーブルに対して、値・ラベル・日付フィルタを設定できるようになります。ピボットテーブルのフィールドを指定するIPivotFieldインタフェースにPivotFiltersプロパティが追加されます。AddメソッドでPivotFilterType列挙体を指定してフィルタ条件を追加できます。
帳票テンプレートの機能強化(データのフィルタリング)
帳票テンプレートにフィルタ機能が追加されます。データソースにフィルタを適用してデータを抽出したり、異なる複数のデータソースを関連付けてデータを出力できるようになります。フィルタはFまたはFilterプロパティを使用して定義します。
IMAGE関数
Excelには外部にある画像リソースを直接取得して、セル上に表示させるIMAGE関数が用意されています。今回のバージョンからこのIMAGE関数に対応します。代替テキスト、サイズ調整、高さ、幅といった、IMAGE関数の追加パラメータも設定できます。
PDF出力時の罫線スタイル
ワークブックをPDFファイルとして保存する際に、罫線のスタイルをカスタマイズできるようになります。CustomBorderStyleクラスで定義した罫線のスタイルをBorderOptionsプロパティに追加すると、そのスタイルが罫線に適用されます。
新しいスパークライン関数
スパークラインは、データの傾向を視覚化するためにセルに埋め込まれたコンパクトでシンプルなグラフです。今回のバージョンでは、新たに折れ線・縦棒・勝敗スパークラインを追加できるようになります。この関数はPDF・画像・HTML形式で出力した時のみ有効です。DioDocs for Excelの独自関数ですのでExcel形式で保存した場合、動作しません。
SpreadJSとの互換性強化
SpreadJSとDioDocsの間でワークブックを連携する際の互換性強化として、V7J SP2では以下の機能が追加されます。
ピクセルベースでのPDF・画像エクスポート
SpreadJSと同様の描画結果にするために、PixelBasedColumnWidthプロパティを提供するWorkbookOptionsクラスが追加されます。FromSjsJsonメソッドの実装
WorkbookクラスとIWorkbookインターフェイスにFromSjsJsonメソッドが追加され、.sjsファイルから生成されたJSONファイル文字列またはストリームを読み込むことができるようになります。フィルタ機能の拡張
Range.AutoFilterメソッドにisFirstRowDataパラメータを含むオーバーロードが追加されます。このパラメータをtrueに設定することで、SpreadJSと同じように先頭行もデータとしてフィルタリングできるようになります。
DioDocs for PDF
PDFドキュメントの画像を削除
RemoveImagesメソッドを使用してPDFドキュメント内の画像を削除できるようになります。RemoveImagesメソッドの引数に渡す画像リスト(PdfImageInfosオブジェクト)を指定することで、すべてもしくは特定の画像を削除することが可能です。
DioDocs for PDF(PDFビューワ)
WebAssemblyベースのPDFビューワ
クライアントサイドのみでPDFドキュメントの編集が可能なWebAssemblyベースのPDFビューワが追加されます。従来のPDFビューワでは、ドキュメントの編集を実行する際にサーバーサイドで動作するサポートAPIが必要でした。今回のバージョンでは、WebAssemblyベースで構築したサポートAPIが提供されており、クライアントのブラウザ上でドキュメントの編集までを実行できるようになります。
ページ表示形式の追加
PDFドキュメントを見開き表示(2ページをまとめて1画面上に並べて表示)できるようになります。Adobe Acrobatと同様にPDFを見開きページ形式で表示して、複数のページをまとめて表示させることができます。ViewerOptionsクラスに追加されたpageDisplayオプションを使用することで、表示形式を初期設定しておくことも可能です。
フォームフィールドの書式設定
フォームフィールドに設定したパーセント、数値、時間、日付などの書式がPDFビューワ上で表示されるようになります。また、フォーマット関数でフォームフィールドの書式が設定されたPDFドキュメントにも対応します。