V5J SP2の新機能
NuGetパッケージ/リリースノート
更新履歴はNuGetパッケージのページを参照してください。
SP2(2022/9/28)
- DioDocs for Excel(NuGetパッケージ | リリースノート)
- DioDocs for PDF(NuGetパッケージ | リリースノート)
- DioDocs for PDF(PDFビューワ)(npmパッケージ | リリースノート)
- DioDocs for PDF(サポートAPI)(NuGetパッケージ | リリースノート)
DioDocs for Excel
帳票テンプレートの機能強化(自動改ページ)
帳票テンプレートに連結するデータが指定行数を超える場合、自動で改ページを実施します。同じレイアウトで新しいワークシートを自動的に追加し、そこに超過したデータを追加できるようになります。
帳票テンプレートの機能強化(デバッグモード)
デバッグモードでExcel帳票を生成すると、生成されたExcel帳票に帳票テンプレートのワークシートを保持できます。これにより同じワークブック内で簡単に「帳票テンプレートのワークシート」と「生成されたExcel帳票のワークシート」を比較、確認できるようになります。デバッグモードを有効にするには、新しいグローバルオプションTemplateOptions.DebugModeをtrueに設定します。
フォームコントロール
V5JSP1以前はExcelのフォームコントロールの入出力にのみ対応していましたが、V5J SP2からはフォームコントロールの操作にも対応します。これによりフォームコントロールの追加、削除、コピー、プロパティの変更などができるようになります。
対応しているフォームコントロールは以下です。
- ボタン
- コンボボックス
- チェックボックス
- スピンボタン
- リストボックス
- オプションボタン
- グループボックス
- ラベル
- スクロールバー
ワークシート内のフォームコントロールはWorksheet.Controlsプロパティを使用してIControlCollectionとして取得できます。フォームコントロールを追加するにはIControlCollectionの各種Addメソッドを使用します。また、IControlCollection内の各フォームコントロールは、IControlインターフェース型として保持されています。このインターフェースのプロパティおよびメソッドを使用して、フォームコントロールを操作できます。
チャートのデータテーブル
作成したチャートのエリア内にデータテーブルを表示できるようになります。IChart.HasDataTableプロパティにtrueを設定するとチャートにデータテーブルを表示できます。また、IChart.DataTableプロパティで取得できるIDataTableインターフェースのオブジェクトで、データテーブルの書式設定を変更できます。
ピボットテーブルの集計アイテム
ピボットテーブルに集計アイテムを追加できるようになります。集計アイテムは、ピボットテーブルの作成で使用するソースデータには存在しない独自の計算やアイテムのセットを定義して使用することができます。
集計アイテムの操作に使用するメソッド/プロパティは以下です。
- IPivotField.CalculatedItemsメソッド:指定のピボットテーブル内のすべての集計アイテムを取得
- ICalculatedItems.Addメソッド:新しい集計アイテムを作成
- ICalculatedItems.Removeメソッド:フィールド名を指定して集計アイテムを削除
- IPivotItem .Formulaプロパティ:集計アイテムの数式を取得または設定
JSONデータの連結
ワークシートへのデータ連結を行う際にデータソースとしてJSONを使用できるようになります。IWorksheet.DataSourceプロパティにJsonDataSourceクラスのオブジェクトを設定してJSONデータを連結します。
指定範囲の正確な位置/サイズの取得
GetAccurateRangeBoundaryメソッドを使用して指定した範囲の絶対位置とサイズをより正確に取得できるようになります。このメソッドは四角形の位置とサイズを浮動小数点数で表すRectangleF構造体を返します。
SVG画像
SVG画像に対応します。AddPicureメソッドを使用してSVG画像をワークシートに追加したり、ToImageメソッドを使用してワークシートやオブジェクトをSVG画像としてエクスポートできるようになります。
GETPIVOTDATA関数の強化
ピボットテーブル上のデータを参照するGETPIVOTDATA関数にはV5Jで対応しています。V5J SP2ではGETPIVOTDATA関数の結果をスピルして複数のセルに出力できるようになります。
SpreadJSとの互換性強化(カスケードスパークライン)
SpreadJSでカスケードスパークラインを作成するにはCASCADESPARKLINE関数を使用します。V5J SP2ではDioDocsでも同様にこの関数を使用してカスケードスパークラインを作成できるようになります。また、カスケードスパークラインのJSON I/Oや、PDF/HTML/画像へのエクスポートにも対応します。
InvalidFormulaExceptionの強化
無効な数式を示す例外「InvalidFormulaException」のエラーメッセージで、原因となるセルのアドレスと数式テキストを含めるように改善します。
DioDocs for PDF
テキストの置換と削除
PDFドキュメント内のテキストを置換したり削除できるようになります。任意の文字列を検索し、その文字列をReplaceTextメソッドで別の文字列に置換したり、DeleteTextメソッドで削除することができるようになります。
ファイルを開いた時のパスワード判別
ファイルを開いた時、どのパスワード(ユーザーパスワード/オーナーパスワード)で開いたかを判別できるようになります。PasswordMatchesプロパティでどのパスワード(ユーザーパスワード/オーナーパスワード)と一致したかを判断できるようになります。
このプロパティの戻り値は以下です。
- UserPasswordEmpty:PDFのユーザーパスワードが空
- OwnerPasswordEmpty:PDFのオーナーパスワードが空
- UserPasswordMatch:PDFのユーザーパスワードと一致
- OwnerPasswordMatch:PDFのオーナーパスワードと一致
フォームフィールドのテキスト方向を設定
RotationAngleプロパティでフォームフィールドのテキスト方向を設定することができるようになります。
DioDocs for PDF(PDFビューワ)
表示倍率の直接入力
PDFビューワの表示倍率欄に任意の数値を直接入力することができるようになります。表示倍率に設定可能な値は「25%~300%」で整数のみです。適切な値を入力しEnterキーを押すとその倍率で表示されます。