V5Jの新機能
NuGetパッケージ/リリースノート
更新履歴はNuGetパッケージのページを参照してください。
初版(2022/2/9)
- DioDocs for Excel(NuGetパッケージ | リリースノート)
- DioDocs for PDF(NuGetパッケージ | リリースノート)
- DioDocs for PDF(PDFビューワ)(npmパッケージ | リリースノート)
DioDocs for Excel
Excelファイルからのデータ抽出を高速化
ワークシートのオブジェクトモデル全体を読み込むことなくデータのみを抽出することができるようになります。ImportDataメソッドでデータを抽出するExcelファイルとワークシート、データ範囲を設定できるので、複数のExcelファイルや複数のワークシートから同時にデータを抽出する処理も効率的に行うことができます。
動的配列数式の強化(Formula2プロパティ)
従来よりシンプルに動的配列数式を設定できるIRange.Formula2プロパティを提供します。今までは動的配列数式を利用する前にAllowDynamicArrayプロパティをTrueに設定する必要がありましたが、この設定を行うことなく利用できるようになります。
スレッド形式のコメント
スレッド形式のコメントを設定できるようになります。以下のようなコメントの操作が可能になります。
- IRange.AddCommentThreadedメソッド:スレッド形式のコメントの追加
- ICommentThreaded.AddReplyメソッド:返信の追加
- ICommentThreaded.Textプロパティ:コメントの編集
- ICommentThreaded.Deleteメソッド:コメントの削除
- IRange.ClearCommentsThreadedメソッド:スレッドの削除
リンクされた図
Excelの貼り付けオプション「リンクされた図」に対応します。「リンクされた図」とはセル範囲への参照が設定されている図のことで、参照元のデータが変更されると図のデータも更新されます。IShapes.AddCameraPictureメソッドを使用してリンクされた図を追加できます。また、IPictureFormat.Referenceプロパティで図の参照元を編集できます。
ワークブックの表示モード
Excelで用意されているワークブックの表示モード「標準」、「改ページプレビュー」、「ページレイアウト」をIWorksheetView.ViewTypeプロパティで設定できるようになります。また、「ユーザー設定のビュー」の設定も可能です。
プリンターへの直接印刷
ワークブックやワークシートをプレビュー表示なしで直接プリンターで印刷できるようになります(この機能はWindowsのみ対応しています)。ワークブックはIWorkbook.PrintOutメソッド、ワークシートはIWorksheet.PrintOutメソッドを使用して印刷します。また、印刷のオプションを設定するにはPrintOutOptionsクラスを使用します。
GETPIVOTDATA関数
ピボットテーブル上のデータを参照するGETPIVOTDATA関数に対応します。Excelでは数式の入力時にピボットテーブルのセルを選択すると自動でGETPIVOTDATA関数を生成しますが、DioDocsではIRange.GenerateGetPivotDataFunctionメソッドを使用してGETPIVOTDATA関数を生成できるようになります。
データ連結時のテーブル行の拡張(SpreadJSとの互換性強化)
デーブルへのデータバインドを行う際に、行の追加方法を設定できるようになります。ITable.ExpandBoundRowsプロパティを使用してシート上の行全体を挿入/削除することでデータバインド時のテーブル行数を調整できます。
DioDocs for PDF
SVGのサポート
GcSvgDocumentクラスを使用してSVG画像の作成、読み込み、修正、保存ができるようになります。また、GcGraphics.DrawSvgメソッドを使用して、SVG画像をPDFに描画することができます。
既存PDFファイルのリニアライズ
今までは新しいPDFファイルのリニアライズ(Web表示用に最適化)のみ設定できましたが、既存のPDFファイルに対してもPdfDocument.Save、GcPdfDocument.Signメソッドの引数にSaveMode.Linearizedを指定してリニアライズを設定できるようになります。
プリンターへの直接印刷
PDFドキュメントをプレビュー表示なしで直接プリンターで印刷できるようになります(この機能はWindowsのみ対応しています)。デモに含まれるGcPdfPrintManagerクラス、GcPdfPrintDocumentPrintExtクラス、PageScaling列挙体を使用して、 GcPdfDocumentに読み込まれたPDFを印刷します。
フォントの最適化
GcPdfDocument.OptimizeFontsメソッドを使用して、フォントの最適化(埋め込みフォント内で重複するフォントを統合、未使用のフォントを削除)できます。これによりPDFファイルのサイズを縮小できます。
PAdESへの対応
PAdES(PDF Advanced Electronic Signatures、PDF長期署名)に準拠した署名が設定できるようになります。署名レベルとしてはB-BレベルとB-Tレベルに対応しています。他のレベルも今後のバージョンで対応していく予定です。
DioDocs for PDF(PDFビューワ)
セカンドツールバー
メインメニューのツールバーに新しく以下のボタンが追加されます。
- テキストツール
- 描画ツール
- 添付ファイルとスタンプ
- フォームツール
- ページツール
これらのボタンをクリックすると、ツールバーの下にセカンドツールバーが表示され、そこから関連するツールを効率よく使用することができるようになります。
構造ツリーパネル
タグ付きPDFファイルの構造ツリーを確認できる構造ツリーパネルを追加できるようになります。構造ツリーパネルをビューワに追加するにはaddStructureTreePanelメソッドを使用します。
XFAフォームのサポート
XFA(XML Forms Architecture)フォームの表示および印刷ができるようになります。デフォルトではXFAフォームのサポートが有効になっていますが、enableXfaオプションを使用してXFAフォームのレンダリングを無効にできます。
ラジオボタン/チェックボックスの外観のカスタマイズ
PDFに埋め込まれたラジオボタン/チェックボックスの外観は、特定のレイヤーにレンダリングする必要があり、ラジオボタン/チェックボックスが多いページの表示に時間がかかります。表示のパフォーマンスを向上させるためにラジオボタン/チェックボックスの外観を以下の3種類から選択してレンダリングすることができるようになります。ラジオボタン/チェックボックスの外観はfieldsAppearanceオプションで設定できます。
ActionSubmitFormとActionResetFormのプロパティ
DioDocs for PDFのSubmitボタンのアクションを定義するActionSubmitFormクラスとResetボタンのアクションを定義するActionResetFormクラスの以下のプロパティにPDFビューワも対応します。
プロパティ | 説明 |
---|---|
FieldNames | このアクションで処理する(または処理から除外する)フィールド名のリストを取得します。 空の場合はすべてのフィールドが処理されます。 |
ExcludeSpecifiedFields | FieldNames で指定されたフィールドを処理から除外するかどうかを示す値を取得または設定します。 デフォルトでは、このプロパティは false に設定されており、指定されたフィールドが処理されます。 |
Next | このアクションの後に実行される次の ActionBase またはシーケンスのアクションを取得または設定します。 |
この対応により、FieldNamesプロパティとExcludeSpecifiedFieldsプロパティを使用して特定のフォームフィールド以外をリセットし、Nextプロパティを使用してリセットアクション後にアラートを表示させるといった使い方ができるようになります。