2023J v3の新機能
全般
.NET 8への対応
.NET 6/7用コンポーネントを提供しているすべてエディションで .NET 8対応コンポーネントを提供します。.NET 8対応コンポーネントに更新することで、.NET 8の最大の特長であるパフォーマンス向上のメリットを得ることができます。とくにBlazorのデータグリッドコントロール「FlexGrid」では、セルの作成とスクロールのパフォーマンスがBlazor WebAssemblyにおいては .NET 6よりも平均して約5倍、Blazor Serverにおいては .NET 6よりも平均して約2倍高速になっており、今までよりも快適な動作を提供します。
リリースサイクルの変更
製品の品質向上および充実した機能の提供のため、ComponentOneのリリースサイクルを変更します。これまで年3回のメジャーバージョンアップを実施しておりましたが、2024J v1以降「年2回のメジャーバージョンアップ」に変更します。これに加えて、原則「年2回のマイナーバージョンアップ」も実施します。
Data Services
DataConnectorの強化
Snowflakeのサポート
クラウドベースのSaaS型データプラットフォームであるSnowflakeに接続してデータを取得するためのコネクタが追加されます。
行スキャン
CSVやJSONなどのファイル用コネクタで、列のデータ型を決定するために一定数の行をスキャンする機能が追加されます。この機能は、列データのスキーマを自動的に識別するのに活用できます。
Web API
「ComponentOne Enterprise」限定の解除
ComponentOne Enterprise限定の機能として提供されていたWeb APIが、「ComponentOne for ASP.NET MVC」と「ComponentOne Deta Services」においても利用できるようになります。
デスクトップ(Windows Forms・WPF・WinUI)
〈Windows Forms〉全般
.NET Framework 4.6.2ビルドアセンブリの提供
.NET Framework 4.5.2、4.6、4.6.1 のサポート終了に伴い、これまで提供していた.NET Framework 4.5.2ビルドアセンブリを廃止し、新たに.NET Framework 4.6.2ビルドアセンブリを提供します。
NuGetパッケージのマルチターゲット対応
2023J v3では単一のNuGetパッケージに複数のアセンブリが収録されたマルチターゲットに対応します。これによりプロジェクトのターゲットフレームワークのバージョンごとに異なるNuGetパッケージを選択する必要がなくなります。
〈Windows Forms〉Editorの強化
.NET 6~8に対応
ベータ版として提供されていたリッチテキスト編集が可能なC1Editorが、2023J v3では正式に .NET 6~8に対応して提供されます。また、画像のサイズ変更やトリミングなどの編集機能が改善されるほかに、新しい機能としてGetInnerHTMLメソッド、PDFエクスポート、およびSelectedTextChangedイベントが追加されます。
〈Windows Forms〉FlexChartの強化
デザイナの機能強化
Visual Studioで設計時に、FlexChartのスマートタグからチャート上の要素を選択し、値を変更することができます。スマートタグからは、系列、グラフの種類、パレット、データソース、バインディングなどを追加、編集できます。2023J v3では、FlexPie、FlexRadar、FinancialChart、Sunburst、TreeMapのチャートをすばやく設計できるようになります。
〈Windows Forms〉RadialMenuの強化
イベントの追加
Openinig、Opened、Expanding、Expanded、Collapsing、Collapsed、Closesイベントを新たに追加します。
〈Windows Forms〉TrueDBGridの強化
プロパティの追加
ViewRowHeightプロパティを新たに追加します。
〈WPF、WinUI〉FlexGridの強化
フッター行およびサマリー行のサポート
列のフッター行を使用することで、データグリッドの下部に特定の固定行を表示することができるようになります。列のフッター行では、フィルタリング、グループ化、増分読み込みなどの行を追加できます。また、列内の値の最大値、最小値、平均、範囲内の個数や合計などといった集計結果を提供するサマリー行も追加することもできます。
転置グリッド
既定のレイアウトでは、横方向に列が並び、縦方向にデータ行が並んで表示されます。転置グリッドでは、列と行の位置を反転させ、垂直方向に列を表示し、水平方向にデータ行を並べて表示できるようになります。時系列のデータを水平方向に並べて表示したい場合や、カード型のレイアウトでユーザーデータを表示したい場合に活用できます。
〈WPF〉ComboBoxの強化
選択動作の改善
ドロップダウンリストにおけるキーボード操作が改善されます。従来は、ドロップダウンリスト内で矢印キーあるいはPageUp/Downキーを押下すると、フォーカス枠が移動すると同時にフォーカス枠が移動した先の項目が選択状態になっていました。2023J v3では、項目の選択状態を変更せずにフォーカス枠だけを移動できるようになります。ENTER/SPACE キーにて、フォーカス枠がある項目を選択することができます。
〈WPF〉TabControlの強化
プロパティの追加
C1TabControlでは、ユーザーがメニューからタブを選択できるようにするドロップダウンメニューを追加できます。2023J v3では、PopupStyleプロパティを使用してドロップダウンメニューの外観をカスタマイズすることができます。Web(Blazor)
FlexGridの強化
フッター行およびサマリー行のサポート
列のフッター行を使用することで、データグリッドの下部に特定の固定行を表示することができるようになります。列のフッター行では、フィルタリング、グループ化、増分読み込みなどの行を追加できます。また、列内の値の最大値、最小値、平均、範囲内の個数や合計などといった集計結果を提供するサマリー行も追加することもできます。転置グリッド
既定のレイアウトでは、横方向に列が並び、縦方向にデータ行が並んで表示されます。転置グリッドでは、列と行の位置を反転させ、垂直方向に列を表示し、水平方向にデータ行を並べて表示できるようになります。時系列のデータを水平方向に並べて表示したい場合や、カード型のレイアウトでユーザーデータを表示したい場合に活用できます。