2020J v2の新機能
デスクトップ(Windows Forms・WPF・UWP)
〈Windows Forms〉RulesManagerの追加
「RulesManager(C1RulesManagerコントロール)」が追加されます。C1FlexGridやC1FlexPivotなどのデータグリッドの背景色、境界線、フォントの色などのスタイルを指定した条件に基づいて変更するコントロールです。指定できる条件は組み込み条件のほかにユーザーが独自に作成することもできます。
〈Windows Forms〉TrueDBGridの強化
チェックボックス印刷の指定
PrintCheckboxプロパティを追加しました。 このプロパティは、ブール値の代わりにチェックボックスアイコンを印刷するかどうかを示す値を取得または設定します。
Excelエクスポート時のパフォーマンス向上
ExportToExcelメソッドにオプションとしてdetectFormatsパラメーターを追加しました。Excelにエクスポートする際にデータ形式を検出しないため、出力速度の向上が期待できます。
HeadingHotStyleプロパティの追加
マウスオーバー時の列ヘッダーの外観を制御するStyleオブジェクトを取得または設定できるようになりました。
〈Windows Forms〉TreeViewの強化
TreeViewコントロールは、インデックス付きエントリ、ディスク上のディレクトリ、ドキュメントの見出しなどの階層的な項目リストの表示に役立ち、ノードのドラッグアンドドロップにも対応しています。今回のバージョンではドラッグアンドドロップの際に表示されるドロップラインの色を変更する機能が追加されました。
〈Windows Forms〉Schedulerの強化
月ビューでの短い日付形式の追加
ScheduleTheme.ShortMonthDayFormatプロパティを追加しました。 このオプションは、デザイン時にスマートデザイナ から変更することもできます。
BeforeAppointmentFormatEventArgs.ForeColorプロパティの追加
予定内容が書式設定される前に発生するBeforeAppointmentFormatイベントハンドラでこのプロパティを変更して、予定の前景色を変更することができます。
ShowAppointmentStatusプロパティの追加
日ビュー、週間勤務日ビュー、週ビュー、タイムラインビューに予定の状況を表示するかどうかを指定することができます。
スクロール関連のプロパティの追加
ScrollPosition、ScrollSize、ScrollableRectangleを追加しました。
〈Windows Forms〉Ribbonの強化
RibbonButtonのクリックイベントの実行
PerformClickおよびPerformDoubleClickメソッドを追加しました。それぞれRibbonButton.ClickおよびRibbonButton.DoubleClickイベントを実行することができます。
PopupToolTipイベントの追加
PopupToolTipイベントを追加しました。このイベントは、ツールチップが表示される前に発生します。
ToolTipの配置方法の設定
PlacementModeプロパティが追加されました。 このプロパティは、画面上のツールチップが表示される場所の配置を取得または設定します。
〈WPF〉FilterEditorの追加
2020J v1でWinFormsに追加されたFilterEditorがWPFでも追加されます。このFilterEditorはDataFilterを拡張してより細かな条件でのフィルタリングが可能になっており、ANDやORによる条件項目をツリー階層表示で設定することができます。
〈WPF〉Materialテーマのサポート
C1Themes の組み込みテーマとして、新たに Material および MaterialDark が追加されました。
Web(ASP.NET MVC)
FlexGridの強化
データマップ
データマップは、データグリッドに自動検索機能を提供します。たとえば、顧客のIDの代わりに顧客名、RGB値の代わりに色名を表示できます。
セルの任意の箇所をクリックしてチェック
チェックボックスだけでなく、チェックボックスが設定されているセルのどの箇所をクリックしてもチェック状態を変更できるようになりました。
チェックボックスで行を選択
行ヘッダーや任意の列にチェックボックスを表示して、チェックボックスをクリックして複数の行を選択できます。
チェックボックスの全選択
チェックボックスが設定されている列のヘッダーにチェックボックスを表示して、クリック時にすべてのチェックボックスを選択/選択解除できます。また、グループ行にチェックボックスを表示して、クリック時にグループ単位ですべてのチェックボックスを選択/選択解除することもできます。
ピンによる列の固定
ピンによる列の固定に以下を追加しました。
- 列ヘッダーのピンをクリックすると、その列から左側の全ての列が固定されます。
- 固定した状態で他の列ヘッダーのピンをクリックすると、その列から左側の全ての列が固定されます。
- 固定されている右端の列ヘッダーのピンをクリックすると、すべての列の固定が解除されます。
複数の空白の保持
グリッドがセル内の複数の連続した空白を表示するか、または単一の空白文字にするかどうかを選択できます。
カスタムセルの生成
セルテンプレートにCellMakerが追加されました。ボタン、ハイパーリンク、画像、スパークライン、レーティングをセルに表示できます。
バッチ更新
データベースへの一括データ更新をサポートしました。ユーザーは必要に応じてデータのコミット、キャンセルが実行できます。
グループ化のカスタマイズ
ユーザー操作によるグループパネルを使用したグループ化において、グループ化された列をカスタマイズできるようになりました。
FlexChartの強化
損益分岐点チャートが追加されました。販売量に応じた売上高と総費用をグラフ化して、利益を得るためにどのくらいの数を販売する必要があるかを示すことができます。
FlexPieの強化
円チャートの中央の穴の開いた部分にテキストを表示できます。
CollectionViewの強化
Null値を空文字と同様に最小の値としてソートできます。昇順で先頭に、降順で最後に表示されます。
Popupの強化
ポップアップの表示/非表示のタイミングにおいて、より多くのイベント(マウスボタン押下時、フォーカス消失時など)を指定できるようになりました。
Inputの強化
InputColorなどのドロップダウンにクリックアクションを追加しました。テキストボックスをクリックしたときにもドロップダウンを開閉できるようになります。
MultiSelectの強化
フィルタリング
ドロップダウンリストをフィルタリングして、入力した文字列を含む値だけをリストに表示できます。
MultiSelectListBoxの追加
MultiSelectコントロールによってドロップダウンとして使用されるMultiSelectListBoxコントロールが追加されました。
FileManagerの強化
サーバーのローカルストレージへの参照が追加されました。表示されるフォルダやファイルが多いときには、パネルに垂直スクロールバーが追加されるようになりました。また、詳細ビューおよびリストビューでの表示もサポートしました。
全般
.NET Core 3.1への対応
Windows Forms、WPF、ASP.NET Core MVCで、.NET Coreの最新バージョン「.NET Core 3.1」に対応します。