2020J v1の新機能
デスクトップ(Windows Forms・WPF・UWP)
〈Windows Forms〉FlexGridの強化
データ検証の強化
System.ComponentModel.DataAnnotations名前空間に含まれる属性Required、StringLength、Range、Compareをサポートするようになりました。また、DisplayAttribute属性のうち、Orderパラメータの指定にも対応しました。これにより、FlexGridで列が生成される際のフィールド順を指定できます。
UIオートメーションのサポート
UIオートメーションは、WPFをサポートするすべてのWindows OSで使用できる新しいアクセシビリティフレームワークです。UIオートメーションの特長の1つに「コントロールパターン」がありますが、2020J v1ではこのコントロールパターンに基づき、より直感的でスマートな形でテストスクリプトを構築することができるようになります。
〈Windows Forms〉FlexPivotの強化
Top Nフィルタの追加
Top Nフィルタを利用したデータ分析をサポートします。
FlexChartスタイルの適用
これまでのFlexPivotのチャートは、以下のようなC1Chartをベースにした描画でした。2020J v1ではFlexPivotChartにプロパティが追加されFlexChartのパレットやスクロールバーなどが利用できるようになります。
〈Windows Forms〉FilterEditorの追加
FilterEditorはDataFilterと同様にC1 WinFormsのグリッド、リスト、ツリービュー、チャート、マップなどに対してフィルタリング操作を提供するコントロールです。このFilterEditorはDataFilterを拡張してより細かな条件でのフィルタリングが可能になっており、ANDやORによる条件項目をツリー階層表示で設定することができます。
〈WPF〉DataFilterの追加
「DataFilter for WPF(C1DataFilterコントロール)」が追加されます。これは、Windows Forms版の同名コントロールのWPF版となります。
Web(ASP.NET MVC)
FileManagerの追加
クラウドストレージ上のファイル操作(一覧表示、移動、ダウンロード、アップロード、削除)が可能なコントロールが追加されました。
TransposedGrid(転置グリッド)の追加〈Enterprise限定機能〉
データグリッドの行と列を入れ替えて表示できるコントロールが追加されました。
FlexGridの強化
複数列のソート
複数の列ヘッダを続けてクリックすると、クリックした順にソートできるようになりました。列ヘッダにはソートされる順番を示す数字が表示されます。
自動生成される列の幅
列を自動生成する場合に、それぞれのデータ型(文字列型、数値型、日付型、ブール型)に対する列幅の既定サイズを設定できるようになりました。
セルテンプレート
HTMLでセルのテンプレートを定義して、セルをカスタム表示できるようになりました。
列のグループ化
複数の列をグループ化して折りたたむことができるようになりました。列ヘッダの上にグループ名を表示し、「+」「-」アイコンをクリックしてグループの展開や折りたたみが可能です。
検索
FlexGridSearchコントロールによってグリッド内のデータを検索できるようになりました。全てのセルから指定した文字列を検索して文字列を含む行だけを表示します。
モバイル(Xamarin)
FlexGridの強化
フィルター行のサポートが追加されました。フィルター行は各セルに入力用のテキストボックスが配置されている固定行で、テキストを入力することでその列内で入力された値が含まれるデータをフィルタリングすることができます。
FlexViewerの強化
ハンバーガーメニューに対してモバイル向けのいくつかの機能追加が行われました。これにより、ハンバーガーメニューからドキュメントの回転、印刷、画像としてエクスポートが可能になります。
全般
対応環境の変更
Windows 7、Windows Server 2008、Windows Server 2008 R2は2020年1月14日に延長サポートが終了しています。2020J v1ではこれらの環境がサポート対象から外れます。