V4.1Jの新機能
ダッシュボード
紙などへの印刷を前提とする「ページレポート」、用紙サイズにとらわれない帳票レイアウトを実現する「RDLレポート」に加え、新しいレポート形式「ダッシュボード」を追加しました。このレポート形式では、インタラクティブなデータ分析に最適なダッシュボードの作成が可能です。複数のデータソースをテーブル、リスト、チャートなどのコントロールで可視化の上、次のような機能を利用することで従来の形式よりも多くの情報が見えるレイアウト配置を実現できます。
「エリアタブ」
「ダッシュボード」ではレポートレイアウトを複数の「エリア」に設定した場合、画面下部に「エリアタブ」が表示されます。ビューワ上に表示するエリアをタブで切り替えることができるので、表示したいエリアの選択と切り替えをスムーズに行うことが可能です。
「コンテナ」コントロールのスクロール表示対応
「コンテナ」コントロールがスクロール可能になりました。レポート形式が「ダッシュボード」の場合、「コンテナ」コントロールの「オーバフロー」プロパティを「Auto」、「Scroll」に設定すると、「コンテナ」コントロールに配置した「テーブル」、「リスト」などのコントロールのデータ量に応じスクロールバーが表示されます。
「式」にカスタム関数をサポート
レポートの「式」に、独自のカスタム関数が使用可能になりました。これまで「式」には埋込関数のみが使用可能でしたが、新たにJavaScriptで作成した関数をサポートし、「式」での使用が可能になりました。帳票デザイン時に複雑になりがちだった「式」への記述も、カスタム関数としてまとめることでシンプルな記述が可能となります。
パラメータ機能の強化
レポートパラメータのUI機能を強化しさらに使いやすくなりました。
カスタムパラメータビュー
レポートパラメータのUIをカスタマイズ可能とする「カスタムパラメータビュー」機能を追加しました。「カスタムパラメータビュー」機能では、「パラメータビューレイアウトの変更」、「レポートパラメータで使用するコントロールの変更」、「リセット・クリアアクション追加」、「固定文字列追加」などが行えます。これまでは「レポートパラメータ」の編集画面でダイアログ表示文字の変更など、限られたカスタマイズしか行えませんでしたが、「カスタムパラメータビュー」機能を活用することで、帳票レイアウトとパラメータビューのレイアウトを合わせることが可能になります。単票形式のような入出力のレイアウトが同一なアプリケーションの場合では、この機能を使用することでより効果(直観)的なUIをもつアプリケーションの作成ができます。
日付書式の設定
日付型、日付時刻型のレポートパラメータに「日付書式」が設定可能となりました。これまで、日付型、日付時刻型のパラメータでは「スラッシュ区切り」の固定表示のみでしたが、新たに「表示形式」プロパティが追加され、「年月日」表示などが可能となりました。また「表示形式」プロパティには設定可能な文字書式を直接入力も行えるので、使用するシーンに合わせて表示形式をカスタマイズすることが可能です
チャートの機能向上
Chartコントロールのチャート形式に「レンジチャート」、「ゲージチャート」追加しました。また「系統・凡例のアクション対応」をはじめとした、複数の機能追加を行いました。
レンジチャート
「開始フィールド」と「終了フィールド」に値を設定し範囲を表現する「レンジエリア」、「レンジ縦棒」、「レンジ横棒」の3種のチャート形式を追加しました。
ゲージチャート
設定した複数の基準値に対しデータ値の位置を直観的に表現可能な、チャート形式「ゲージチャート」を追加しました。
系統・凡例のアクション対応
チャートの系統・凡例に、指定した「URL」、「別のレポート」、または「ブックマークを指定したレポートアイテム」へのリンクが可能な「アクションタイプ」プロパティが追加されました。「アクションタイプ」プロパティでは「レポートパラメータ」を設定することもできるので、クリックした凡例のデータのみを表示するなど、インタラクティブなフィルタリングを実現することもできます。
その他以下の機能追加を行いました。
- 軸の日付モード:軸に日付モードプロパティが新しく追加され、日単位・月単位・年単位など軸の基準を変更可能となりました。
- データラベルのカスタマイズ:新しくテキストエンコーディング追加され、チャートのラベルとツールチップがカスタマイズが可能となりました。
その他の機能強化
式に以下の関数が追加されました。
- GroupIndex関数:グループインスタンスのインデックスを取得。