V15Jの新機能
〈リボンコンテナ/SpreadJSデザイナ〉印刷機能
[ファイル]メニューを使った印刷が可能になったほか、リボンメニューには[ページレイアウト]タブが追加され、印刷時の余白や用紙方向、用紙サイズ、印刷範囲などをGUIで設定できるようになりました。
また、[ページレイアウト]タブから表示できる[ページ設定]ダイアログでは、印刷ページのヘッダー/フッター設定が可能です。この機能では、V14JまでAPIで提供していたページ共通のヘッダー/フッター設定に加え、最初のページ、奇数ページ、偶数ページにそれぞれ異なる印刷ヘッダーやフッターを設定することが可能になっています。
〈リボンコンテナ/SpreadJSデザイナ〉ショートカットキーによる検索と置換
ショートカットキー[Ctrl+F]による検索と置換機能の利用が可能になりました。この機能ではオプションを活用することにより、検索の場所や対象を指定したり、完全一致やワイルドカードなど検索する文字列のマッチ方法を選択することも可能です。
〈リボンコンテナ/SpreadJSデザイナ〉テキストデータの分割
リボンメニューの[データ]タブに新しく搭載された[区切り位置]機能を使用することで、カンマやタブで区切られた文字列を分割し、個別のセルに表示できるようになりました。
〈リボンコンテナ/SpreadJSデザイナ〉重複データの削除
リボンメニューの[データ]タブに新しく搭載された[重複の削除]機能を使用することで、任意のセル選択範囲にある重複データを簡単に削除できるようになりました。
〈リボンコンテナ/SpreadJSデザイナ〉シートタブ位置の設定
シートタブのコンテキストメニューを操作して、シートタブの位置を変更できるようになりました。
〈ピボットテーブル〉スライサー
テーブル機能と同様に、ピボットテーブルでも「スライサー」の利用が可能になりました。この機能を活用することにより、シート上のフィルタパネルを使ったピボットテーブルデータの直感的な絞り込みができるようになります。
〈ピボットテーブル〉集計アイテム
ピボットテーブルの内容をアイテム単位で集計できる「集計アイテム」機能が利用できるようになりました。
〈ピボットテーブル〉フィルターダイアログにおける検索ボックスの利用
ピボットテーブルで表示したフィルターダイアログで、検索ボックスを利用したフィルタ項目の絞り込みが可能になりました。
〈チャート〉データポイントのスタイル設定
チャート上にある個別のデータポイントを対象としたスタイル設定が可能になりました。この機能を活用することにより、チャート上にある任意のデータを強調表示できるようになります。
〈ワークブック〉行/列の状態に応じたスタイル設定
行や列の状態に応じてスタイルを設定できるようになりました。この機能を活用することで、マウスホバー中、検証無効時、編集中、アクティブ時、選択時、編集後、挿入後の状態に対して行/列のスタイルを設定し、シート上にあるデータの視認性を高めることが可能になります。
〈ワークブック〉コンテキストメニューにおけるスクロール
コンテキストメニューのサイズに対して表示項目が多い場合に、スクロールして内容を表示できるようになりました。
〈ワークブック〉「+」記号/「ー」記号による数式入力の開始
従来あった「=」記号による数式入力の開始に加え、「+」記号や「ー」記号でも数式の入力を開始できるようになりました。
〈ワークブック〉カラーインデックスを使った書式の色設定
セルの書式設定で、カラーインデックスを使用した色の指定ができるようになりました。
〈ワークブック〉フィルターダイアログにおける日付リスト表示の改善
日付データを対象としたフィルタリングにおいて、フィルタダイアログに表示される日付リストの表示を改善しました。従来のバージョンでは階層化された日付データのリストが展開された状態でダイアログの表示が行われていましたが、Excelと同様に階層を折り畳んだ状態で表示が行われるようになりました。
その他の機能強化
リボンコンテナ/SpreadJSデザイナ関連の以下の機能に対応しました
- 「名前の管理」ダイアログにおける「定義済みの名前」と「テーブル名」のフィルタリング
ピボットテーブル関連関連の以下の機能に対応しました
- 日付フィルターにおける年、四半期、月単位のフィルタリング
- ピボットテーブルヘッダにおけるフィールド名の表示/非表示設定
- JSON入出力におけるスタイル情報の除外設定
- GETPIVOTDATA関数による動的配列形式のピボットテーブルデータ取得
ワークブック関連の以下の機能に対応しました
- セル内のデータ配置設定として「範囲選択内で中央」に対応
- InvalidOperationイベントによるドラッグフィル時の無効操作検知
- 名前付きスタイルにおける適用フラグを使ったプロパティの有効/無効設定
- ClipboardPasted/ClipboardPastingによるコピー・ペースト種別(外部からのコピー/セル範囲からのコピー/切り取り)の検知
チャートで以下の機能改善を実施しました
- V14J以前での動作
- マウスクリックでデータシリーズが選択される
- V15Jでの動作
- 1回目のマウスクリックでデータシリーズが選択される
- 2回目のマウスクリックでデータポイントが選択される
以下の関数を追加しました
- LAMBDA関数
- LAMBDAヘルパー関数(MAP、REDUCE、SCAN、MAKEARRAY、BYROW、BYCOL、ISOMITTED)
- ASC関数
- DBCS関数
- JIS関数
SpreadJSデザイナにおいて、以下の環境対応を実施しました
- Windows 11
- Windows Server 2022