V14.2Jの新機能
〈リボンコンテナ〉ツールバーリボンモード
リボンメニューをコンパクトに表示できる「ツールバーリボンモード」を搭載しました。Microsoft Officeシリーズのアプリケーションで見られる「シンプルリボン」機能と同様に、このモードを活用することによって限られた画面領域内でもスプレッドシート部をより広く表示できるようになります。
〈リボンコンテナ〉カスタムローカライゼーション
リボンコンテナのUIリソースを取得して自由にカスタマイズできる「カスタムローカライゼーション」機能を追加しました。この機能により開発アプリケーションが使用される状況や地域の言語にあわせたリボンコンテナのローカライズが可能になります。
〈リボンコンテナ/SpreadJSデザイナ〉アウトラインの自動生成
スプレッドシート内のデータや数式を自動で分析してグループ化を実行する「アウトラインの自動生成」機能を追加しました。Excelと同様にリボンメニューの「グループ化」から同機能を利用できます。
〈リボンコンテナ/SpreadJSデザイナ〉名前ボックス機能の強化
Excelと同様に、任意のセルやセル範囲に対して名前ボックスから名前を設定できるようになりました。この機能で設定した名前は数式や関数の引数として利用可能です。また、名前ボックスにある「▼」をクリックして表示されるリスト上の名前から、該当のセルやセル範囲を選択することもできるようになりました。
〈リボンコンテナ/SpreadJSデザイナ〉その他のExcel互換機能強化
ここまでに掲載した機能のほか、V14.2Jでは以下のExcel互換機能をリボンコンテナおよびSpreadJSデザイナに搭載しています。
リボンメニュー関連の新機能・機能強化
- 「検索と選択」メニューから「置換」と「ジャンプ」を実行できるようになりました。
- 「はけ」ボタンによる書式のコピーと貼り付けができるようになりました。
- リボンコンテナのサイズが小さい場合にリボンメニューをスクロールできるようになりました。
- 「デザイン」タブからシェイプの「選択ペイン」を表示できるようになりました。
スプレッドシート操作関連の新機能・機能強化
- シートタブのコンテキストメニューからシートの移動やコピー、再表示などができるようになりました。
- セルの背景色やフォント色による並べ替えができるようになりました。
〈リボンコンテナ/ワークブック〉コンストラクタの改善
リボンコンテナやワークブックの初期化時、コンストラクタの引数としてホストとなるDOM要素のIDを直接設定できるようになりました。
〈ワークブック〉コピー・貼り付け動作の改善
書式のコピーと貼り付け動作が改善され、よりExcelライクなUXをユーザーに提供できるようになりました。従来の動作と比較して、V14.2Jでは書式の貼り付け動作が以下のように変わります。
書式の貼り付け範囲がコピー元の範囲より小さい場合
V14.2Jでは、指定した範囲内のみに書式の貼り付けが実行されます。
書式の貼り付け範囲がコピー元の範囲より大きい場合
V14.2Jでは、指定した範囲内を満たすように書式の貼り付けが実行されます。
なお、書式の貼り付け範囲がコピー元範囲の倍数と一致する大きさの場合、従来動作とV14.2Jの動作について変更はありません。
その他の機能強化
リボンコンテナ関連の以下の機能に対応しました
- setDataメソッドによるリボンメニューの展開・折りたたみ
- FileLoadingイベントによる読込ファイルの判別や内容取得、読込のキャンセル
- FileLoadedイベントによるファイル読込タイミングの検知
- closeDialogメソッドによるダイアログの終了
- React用TypeScript定義ファイルの提供
- リボンメニュー「挿入」タブ内「スパークライン」部のレイアウト改善
ワークブック関連の以下の機能に対応しました
- fromJSONメソッドのloadingコールバックによる増分ロード中のワークシート情報取得
ワークシート関連の以下の機能に対応しました
- copySheetコマンドによるシートのコピー
- changeSheetIndexメソッドによるシートインデックスの変更
ステータスバー関連の以下の機能に対応しました
- FindControlメソッドを使ったStatusBarインスタンスの取得
チャート関連の以下の機能に対応しました
- Y軸ラベルと凡例ラベルの改行
このほか、以下の機能追加や環境対応を実施しました
- getResourceメソッドによるSpreadJSリソースのカスタマイズ
- iOS/iPadOS 14/15、Angular 12/13、Vue.js 3環境のサポート