12.0Jの新機能
IWorkbookSetインタフェースでExcelとの連携強化
新しく追加されたIWorkbookSetインタフェースを使用すれば、ExcelファイルのデータをWorkbookオブジェクトとして保持できるので、様々な連携が可能になります。
外部参照を使用したExcelファイルの読込/出力に対応
外部参照の参照元、参照先のExcelファイルをそれぞれWorkbookオブジェクトに読み込み、それらをフォーム上のSPREADのインスタンスにアタッチすることで、外部のExcelのデータを参照して演算・表示したり、実際のExcelの外部参照のように編集したマスタデータをリアルタイムに参照元のSPREADに反映させたりすることができます。
外部Excelファイル上に定義した関数を外部変数として参照可能
Workbookオブジェクトに読み込んだExcelファイル上に定義してある関数にカスタム名を設定し、外部変数としてSPREAD上から参照することが可能です。
SPREADデザイナがより使いやすく
デザインをリニューアル
SPREADデザイナのメニューやシートの外観をリニューアルしました。
Excelライクな「セルの書式設定」
SPREADデザイナ上で、セル型が「デフォルト」のセルに対してExcelライクな「セルの書式設定」ダイアログから各種書式を設定することができます。
ファイルの概要情報も設定可能に
タイトルや作成者などのファイル概要情報をAPIからだけでなく、SPREADデザイナ上から設定可能になりました。
ソート/フィルタリング機能の強化
従来のシートやテーブルに対するフィルタリング機能に加え、フィルタする対象のセル範囲を指定してのフィルタリングが可能になりました。このフィルタメニューにはソートの機能も備わっており、Excelのソート/フィルタリングと同等の機能を提供します。
行の高さの自動調整機能
複数行入力した場合や、大きなフォントサイズの文字を入力した場合などに、入力した内容に合わせて行の高さを自動調整できます。
Excelライクなスタイルシステム
テーマ
Microsoft Officeで作成したテーマファイル(*.thmx)を読み込んで、テーブルの配色のデザインやフォントをカスタマイズできます。
パターンとグラデーション
セルの塗りつぶしの効果として、Excel同様のパターンやグラデーションが設定できるようになりました。インポート/エクスポートにも対応しているので、Excel上で設定した効果をそのままSPREAD上でも使用することができます。
Exchangeableファイルフォーマット
SPREADのファイルフォーマット情報をOpenXMLのエクステンションとして保存・読込することができるようになりました。従来のXML形式では保持できない情報にも対応します。
オートSUMのショートカットキー
SPREAD上でExcel同様に[Alt]+[Shift]+[-]キーでSUM関数を設定することができるようになりました。
ヘッダ/フッタ上のデータの参照が可能に
テーブルやワークシートのヘッダ/フッタ上のデータの参照が可能になりました。ヘッダ/フッタで集計したデータを、他のセルから参照して別の集計に使用することなどが可能です。
18ヶ国語に対応した関数の言語パック
言語パックを適用して、SPREADのExcel互換関数を、各国の言語に対応した名前で使用できます。18ヶ国の言語が利用可能で、多言語に対応したアプリケーションを開発する場合などに活用できます。
ExcelのVBA互換の新しいAPIセット
ExcelのVBA(Visual Basic for Applications)互換の新しいAPIセットを追加しました。新機能の多くは新しいAPIセットで提供します。Excelとの互換性をさらに高め、VBAでシートやセルを操作する場合や、VSTO(Visual Studio Tools for Office)でソリューションを開発する場合と同感覚で使用できます。