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Excel互換の関数を強化

130種類以上の新しい計算機能が追加され、合計数は各プラットフォーム対応バージョンのSPREADシリーズでも最大級の463になりました。関数以外にもExcelの配列数式(Ctrl + Shift + Enterを使用して入力。{}で囲まれる数式になり配列を一括演算する:下図参照)を新たにサポートし行列と配列の計算を可能にします。
また、循環関数を通知するためのCircularFormulaイベントを新たに追加しました。ユーザーが循環参照を作成する数式を入力したことを、検知できるようになります。

Excelのブック保護機能、ファイル概要

ブックの保護機能を有効にして、SPREADへのシートの追加やシート名の変更を許可しない状態にできます。
また、Excelシートのプロパティ同様に、タイトル、作成者などのファイル概要や、ページレイアウトなどのシートの表示状態を設定も可能です。いずれの状態も下図のようにExcelファイルにエクスポートした場合でも維持されます。

入力データの検証機能を追加

Excelでデータ入力に設定できる入力規則の条件(下図参照)に加え、14種類の検証機能(下表参照)を設定できます。

入力データの検証

RangeValidator範囲PairCharValidator対になる文字
IncludeListValidator必須リストSurrogateCharValidatorサロゲート文字
RequiredTypeValidator要求された型RegularExpressionValidator正規表現
RequiredFieldValidator必須入力CompareStringValidator文字列の比較
ExcludeListValidator除外リストTextLengthValidator文字列の長さ
CompareCellValidatorセル内容の比較EncodingValidatorエンコード形式
CompareValueValidator値の比較CharFormatValidator文字種

オートフィル機能の強化

Excelのようなオートフィルオプションのメニューが表示できるようになりました。実行時にエンドユーザーは「セルのコピー」、「連続データ」、「書式のみコピー」、「書式なしコピー」からオートフィルの動作を選択できます。

印刷、印刷プレビューの強化

印刷プレビュー時のユーザーインタフェイスにExcelライクのプレビュー画面が追加されました。また、プリンタの設定時に両面印刷や割り付け印刷などを設定して印刷できます。

パフォーマンスの改善

Windowsのメモリ使用効率を改善しました。メモリリソースの消費が懸念される、大きなファイルの読み込み、フィルタ処理、多数の表示項目に対するスタイルの設定などで従来バージョンに比べ大幅に処理速度が向上しました。
下図は製品開発時のテスト結果です。実際の処理時間は、お手元の環境で検証してください。

最新のWindows運用環境に対応

高精細モニタやリモート環境などで、Windowsデスクトップアプリケーションを利用するための強化を実施しています。

  • Microsoft RemoteApp対応
  • 300% High dpi対応(実行時)