よくある質問
全般
ActiveReportsJSとは何ですか?ActiveReports for .NETとの違いは何ですか?
ActiveReportsJSは、帳票アプリケーションを開発するためのJavaScriptライブラリです。開発できるアプリケーションはWebアプリケーションに限られます。
Windowsだけでなく、Mac環境にもインストールして使える帳票デザイナと、ブラウザ上で帳票のプレビュー・印刷を行うビューワを提供しています。また、ActiveReportsJSの帳票エンジンはクライアント側(ブラウザ上)で動作するため、サーバー側の技術(.NETやJavaなど)に依存しません。様々なWebアプリケーションに組み込むことが可能です。開発ツールとしてVisual Studio Codeのようなコードエディタを使用して開発が可能です。
一方、ActiveReports for .NETは、Visual Studio上で帳票アプリケーションを開発するための.NET開発コンポーネントです。開発ツールとしてVisual Studioが必要です。
帳票のデザインに加え、各種ビューワを使用することで、帳票のプレビュー・印刷を行うアプリケーション(Windowsフォーム、WPF、ASP.NET、ASP.NET MVC、ASP.NET Core MVCなど)の作成を行うことが可能です。帳票の生成を行う帳票エンジン部分は、.NETの環境で動作するため、Webアプリケーションを開発する場合は、.NETがインストールされているサーバー環境で帳票の生成処理を実行する必要があります。
それぞれの製品の主な特長は以下の通りです。
ActiveReportsJS
- Visual Studio Codeのようなコードエディタで開発が可能です
- Windowsだけでなく、Mac環境でも開発が可能です
- 帳票の生成処理がクライアント側(ブラウザ上)で完結します
- Angular、React、Vue.jsといったJavaScriptフレームワークに対応しています
ActiveReports for .NET
- Visual Studioに統合して使用する帳票開発コンポーネントです
- Webアプリケーションだけではなく、他の形式のアプリケーション(例:Windowsフォームアプリケーション)にも帳票を組み込むことが可能です
- Webアプリケーションの場合、帳票の生成処理はサーバー側で行います
- レポートの描画内容について、コード(VB.NET、C#)による制御が可能です
Webアプリケーションで帳票を出力したいです。ActiveReportsJSとActiveReports for .NETどちらを購入したらよいですか?
ActiveReportsJSとActiveReports for .NETは、どちらも日本固有の要件に対応した帳票を出力するWebアプリケーションを開発できますが、大きく異なるのは帳票の生成処理を行うエンジン部分です。
ActiveReportsJSの帳票エンジンはクライアント側(ブラウザ上)で動作するので、フロントエンドの技術だけで手軽に帳票の作成を行うことができます。サーバー側の負荷を軽減させたい場合におすすめです。サーバー側の技術に依存しないので、Windowsだけでなく、Linuxの環境にホストすることや、NginxやApacheを含む任意のWebサーバーが使用することができます。
一方、ActiveReports for .NETの帳票エンジンはサーバー側で動作します。Linuxのサーバーや、NginxやApacheといったWebサーバーを使用する場合はASP.NET Coreで開発する必要があり、それ以外のWebアプリケーションの場合は、サーバー側はWindowsと.NET Frameworkで構成し、WebサーバーとしてIIS(Internet Information Services)が必要です。大量ページの出力など負荷のかかる帳票の生成を行う場合は、サーバー側での生成が適しています。また、サーバー側のプリンタで印刷(サーバー印刷)したい場合も、サーバー側で帳票生成を行う必要があります。さらに、使用できるレポート形式として、VB.NETやC#のコードを使って帳票のレイアウトを制御できる「セクションレポート」が使用できます。
ActiveReportsJSはこんな場合におすすめ
- 帳票の生成をクライアント側で完結させたい
- 帳票生成によるサーバー側の負荷を軽減したい
- WindowsだけでなくMacの環境でも開発したい
- Angular、React、Vue.jsといったJavaScriptフレームワークを使いたい
- 帳票の生成用に.NETがインストールされたサーバーを用意したくない
- .NET以外のWebアプリケーションに帳票出力機能を組み込みたい
ActiveReports for .NETはこんな場合におすすめ
- .NETのアプリケーションに帳票出力機能を組み込みたい
- 大量ページの出力など負荷のかかる処理を行いたい
- サーバー側で印刷を行いたい
- SQL ServerやOracleなどのRDBMSやCSVをデータソースとして使用したい
- コード(VB.NETやC#)を使ってレイアウトを制御したい
対応している機能が多いため、バックエンドとして.NETを使用している場合は、ActiveReports for .NETの方がより多くの要件を満たせる可能性がありますが、ActiveReportsJSを使用しても、帳票の生成処理にかかる負荷をサーバー側にかけずに済むなど、クライアント側で生成することによるメリットが得られます。
機能の比較については、Webサイトで公開している比較表をご覧ください。
製品技術情報や不具合の報告はどこから入手できますか?
ナレッジベースより、その他の製品技術情報や不具合の報告が検索できます。
機能
対応しているデータソースの種類は?
ActiveReportsJSではデータソースをJSON形式で設定します。JSONデータはWeb APIのURLや外部ファイルのパスを指定して設定するほか、JSONデータを直接帳票定義ファイルに埋め込むことも可能です。
サーバー上のプリンタで印刷できますか?
サーバー上のプリンタから印刷することはできません。ActiveReportsJSはクライアント側(ブラウザ上)で動作するため、印刷に関しても同様に、クライアント側(ブラウザ)上から行う必要があります。
使用可能なフォントの種類は?
サポートされているフォントファイル形式は、.ttc、.ttf、.otf、および .woff です。
レポート上に出力できる画像の形式は?
BMP、JPEG、PNG、GIF、SVG形式の画像ファイルの出力に対応しています。
ただし、PDFやExcelにエクスポートする場合は、以下の画像形式のみ使用可能です。PDF JPEG、PNG、SVG Excel JPEG、PNG、GIF、SVG 外字の出力に対応していますか?
ファイル方式の外字のみ出力可能です。Windowsの外字エディタで作成したもの(*.tte形式)は出力できません。なお、PDFに外字を出力するには、アプリケーションをホストするサーバー側に外字を含むフォントが保存されている必要があります。
オンライン(ブラウザ上)から帳票定義ファイルを編集することはできますか?
「Webデザイナコンポーネント」を使用して、エンドユーザーがブラウザ上で帳票の新規作成や変更を行えるデザイナアプリケーションを作成することができます。
対応環境
対応しているプリンタは?
対応プリンタとして、特定機種を動作保証することはいたしておりませんが、Windows/Mac/Linux(ブラウザを実行しているOS)のプリンタドライバであれば出力可能です。
詳細については、以下の文書をご覧ください。サーバーサイドJavaScriptで利用できますか?
ActiveReportsJSはクライアント側(ブラウザ上)で動作するライブラリです。Node.jsなど、サーバーサイドJavaScriptでの利用には、対応しておりません。
詳細については、以下の文書をご覧ください。
移行
ActiveReports for .NET で作成した帳票定義ファイルを移行できますか?
ページレポート/RDLレポート(rdlx形式)については、帳票デザイナに一旦読み込むことで、ActiveReportsJSの帳票定義ファイル(rdlx-json形式)に移行することが可能です。ただし、セクションレポートは移行できません。
詳細については、以下の文書をご覧ください。
ライセンス
ライセンスの概要を教えてください。
ライセンスには、ActiveReportsJSを使用して開発する際に必要な「開発ライセンス」と、作成したアプリケーションを配布する際に必要な「配布ライセンス」があります。なお、これらのライセンスはサブスクリプション契約での提供となります。
詳細については、以下のページをご覧ください。デスクトップアプリとして配布できますか?
ElectronやWebView2などの技術を使用し、ActiveReportsJSが組み込まれたアプリケーションをデスクトップアプリケーションとして配布することは可能です。
ライセンス体系などの詳細についてはこちらのページをご覧ください。