WPFプラットフォームの優位性
Windowsデスクトップアプリ開発にWPF
Windowsデスクトップアプリケーション開発には、Windowsフォームのほか、WPF(Windows Presentation Foundation)プラットフォームの採用という選択肢があります。
WPFにはXAML(eXtensible Application Markup Language:ザムル)言語や、データバインディングといった、Windowsフォームには存在しない概念や、従来とは異なるグラフィック描画方式を採用しています。
このWPFの特性を理解し活用することで、Windowsフォームを超える開発生産性の高さで、柔軟な画面レイアウトが実現するアプリケーションが開発できます。
優れたグラフィック処理
WPFは3Dグラフィックスを描画するためのAPIである「Direct3D」を介してすべてのグラフィックの描画を行います。GPUによるハードウェアアクセラレーションも行われるので、Windowsフォームと比較してCPUの負担を軽減することができます。
柔軟なUIカスタマイズ
WPFは既定のテンプレートを編集したり独自のテンプレートを新たに定義したりすることで、コントロールの外観を自由に変えたり、複数のUI要素を統合したりと、Windowsフォームとは一線を画すUIカスタマイズの柔軟性を持ちます。
外観を定義するテンプレートやスタイルはXAMLにより定義し、複数のUI要素で共有できるほか、異なるアプリケーションでも流用できるため、開発工数の削減にも寄与します。
再利用性に優れたMVVM設計
ソフトウェアアーキテクチャパターンであるMVVM(Model-View-ViewModel 、モデル・ビュー・ビューモデル)は、ビジネスロジックとUIを分離して開発できることから、開発生産性や再利用性の高さが評価され採用されています。
UWP(Universal Windows Platform:ユニバーサル ウィンドウズ プラットフォーム)やXamarinもMVVM設計が可能で、また開発にはXAMLを使用するため、WPFでの資産を再利用でき、アプリケーション開発における保守性・開発生産性に寄与します。
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CodeZineに掲載された記事です。
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