V16.2Jの新機能
〈リボンコンテナ/SpreadJSデザイナ〉パスワード付きExcelファイルの入出力に対応
リボンコンテナやSpreadJSデザイナでパスワード付きExcelファイルの入出力が出来るようになりました。V16Jで実施された新しいファイルフォーマット(SJS形式)への対応に伴い、パスワード付きExcelファイルの入出力が非サポートとなっていましたが、V16.2Jよりパスワード付きExcelファイルの入出力が可能となります。
〈リボンコンテナ/SpreadJSデザイナ〉デザイナのテーマ機能
Excelと同様にテーマを指定してワークブック全体のデザインを一括で変更できるようになりました。また、配色やフォントのみを個別で変更することもできます。
〈表計算〉計算方法の設定(自動モード/手動モード)
Excelと同様に値を変更したときの数式の再計算を自動で行うか手動で行うかを選択できるようになりました。手動モードの場合に計算する範囲は、ワークブック、ワークシートのみ、指定したセル範囲のみ、のように指定することができます。
〈ワークブック〉異なるシートのセルを参照する数式を入力する際の動作の改善
異なるシートの同一セルを参照して数式を入力する際に、CSSで異なるシート上に入力中のセルを表示しないように設定することで、異なるシートの同一セルをマウスクリックで選択して入力できるようになりました。
日付時刻ピッカーとスライダーで範囲の入力
ドロップダウンセルの日付時刻ピッカーとスライダーで日付範囲や数値範囲を入力できるようになりました。
数式エディタパネル
セルの数式を表示/編集するための新しいコントロール「数式エディタパネル(Formula Editor Panel)」が追加されました。数式の構文を色分けして分かりやすく表示することができるほか、インデントや折り返しを設定して表示することもできます。
〈リボンコンテナ〉読み取り専用の名前付きセルの表示改善
名前付きセルを読み取り専用に設定した場合、名前の管理ダイアログで該当の名前をグレーアウト表示し、編集や削除できないように制御できるようになりました。
〈テーブルシート〉WINDOW関数(分析関数)
テーブルシートでWINDOW関数(分析関数)が使えるようになりました。行のグループ(ウィンドウ)に対して値を計算し、行ごとに集計結果を返します。移動平均の計算、項目のランク付け、累積和の計算といった分析を実現します。
〈リボンコンテナ〉初期表示タブの設定
リボンコンテナを表示した際に初期表示するタブを指定できるようになりました。
セルのデフォルト値
新しく追加されたsetDefaultValueメソッドを使用して、セルにデフォルトの値や数式を設定できるようになりました。デフォルトとして数式を設定した場合は、他の値を入力しても数式は削除されず、セルの値を削除して空にするとデフォルトの数式が再び有効になります。
セルの代替テキスト(alt属性)によるアクセシビリティの向上
セルにaltTextプロパティが追加され、スクリーンリーダーでセルの値を読み上げる際に任意のテキストを設定できるようになりました。
また{value}や{formatted}といったプレースホルダーを使用することで、テキストにセルの値や書式設定した値を設定することもできます。
取引情報集計サンプル
テーブルシートを使用して取引情報を集計してデータ分析を行うアプリケーションのサンプルを追加しました。テーブルシートを利用する場合におけるビューカスタマイズ、複数テーブルのリレーションシップ追加、指定フィールドのグループ化やフリーヘッダーの作成といった機能を確認できます。