10.0Jの新機能
Excel 2016に対応
7種類のチャートの追加
Excel 2016で追加されたツリーマップ、サンバースト、ヒストグラム、パレート図、箱ひげ図、ウォーターフォール、じょうごの7種類すべてをSPREADでも表現可能。チャートはExcelと互換性があるため、Excelファイルへの入力と出力が可能です。SPREADを使用したアプリケーションや最新のExcelで新しいチャートを使用した分析も自在に行えます。
シートスキンとコマンドバーのテーマ
Excel 2016スタイルのシートスキン(カラフル/濃い灰色)と、コマンドバーのテーマを追加しました。
画像のシートへの配置をサポート
シート上に任意の画像ファイルを配置することができます。従来のイメージ型セルを使用する方法とは異なり、画像ファイルはシートとは異なるレイヤー上に表示されます。セルとは独立した画像オブジェクトとして管理されるため、セルの高さ/幅に制限されることなく自由なサイズを指定でき、シート上のどこにでも配置することが可能です。また、シート上の画像はExcelファイルとのインポート/エクスポートにも対応します。
Excelインポート/エクスポート機能の強化
画像のインポート/エクスポート
シート上に配置される画像のほか、イメージ型セルに表示される画像もエクスポートできるようになりました。また、Excelに含まれる画像のインポートも可能です。
キャッシュ機能
フォームコントロール/マクロなどのSPREADがサポートしていない機能がExcelファイルに含まれている場合、それらを維持したままExcelファイルのインポート/エクスポートが可能です。SPREADでこれらの機能は有効になりませんが、キャッシュすることでデータを失うことなくエクスポートできます。
コンボボックス型セルのデータ
コンボボックス型セルのデータのみインポート/エクスポートする機能サポートしました。
ページング機能の無効化
Excelファイルのインポート時にページング機能を無効化するパラメータを追加しました。
数式エクステンダによる表計算機能の付与
数式エクステンダによりSPREADコントロール上のセルだけではなく、テキストボックスやラベルなど、ページ上のコントロールに対してSPREADが持つ328種類の表計算関数を設定できます。Visual BasicやC#を使い独自に計算ロジックを実装することなく、SPREADで表示しているデータの集計結果を別のコントロールに表示するといったことが可能です。
新環境への対応
サーバーとしてのクラウド環境についてMicrosoft Azure Virtual Machines/Amazon EC2に加え、Microsoft Azure App ServiceのWeb Appsへ配置ができるようになりました。また、クライアント環境ではiPhoneでの利用をサポートします。
タッチ機能の強化
タッチツールバーの改善
タップするコントロール領域によって自動的に適切なタッチツールバーが表示されます。セル領域の場合はコピー、切り取り、貼り付けのアイテムの表示がされ、ヘッダ領域をタップした場合はそれに加えて、行列を挿入、削除、表示、非表示するアイテムが追加されます。
数値パッド
整数型セル、倍精度型セル、通貨型セル、パーセント型セルに新しく数値パッドを追加しました。OSのタッチキーボードを使用せずに、数字の入力が可能となります。なお、数値パッドはマウスでも使用できます。
マルチカラムコンボボックス型セルのオートフィルタ
マルチカラムコンボボックス型セルに入力された値に応じて、一覧に表示するアイテムを絞り込むことができます。フィルタリングが動作を開始する最少文字数の設定、絞り込み対象となる列の指定、フィルタリングで使用される一致方法を細かく指定することが可能です。
先頭/最終セルから前/次のコントロールに移動
右下隅(最後)のセルにフォーカスがあるときに[Tab]キーを押した場合や、左上隅(最初)のセルにフォーカスがあるときに[Shift]+[Tab]を押した場合に、前後のコントロールにフォーカスを移動することができるようになりました。SPREAD内でのセルのフォーカス移動(右下隅から左上隅/左上隅から右下隅)にも対応し、プロパティ設定でいずれかの動作を選択できます。独自にJavaScriptコードを記述する必要はありません。
シート構成の保護
Excelの「ブックの保護」と同じようにシート構成を保護するパスワードを設定できます。保護が有効になったSPREADはシートの追加や削除、移動といったシート構成に対する変更が行えなくなり、Excelエクスポート時にもパスワードや設定は引き継がれます。
旧スタイルを維持できる移行ツール
SPREAD for ASP.NET 5.0J/7.0Jで作成したプロジェクトを移行する際、8.0J以降で変更となったデフォルトスタイルに自動的に切り替わることなく旧スタイルを維持したまま移行できるオプションを追加しました。移行ツールは複数のWebフォームやプロジェクトを一括で処理できるため、移行後に手動でスタイルを戻す必要がなくなります。
PDFファイルのパスワード設定
PDFファイルを開く際に使用されるパスワード、PDFファイルを編集する際に使用される権限パスワードの両方を設定することができます。印刷、内容のコピー、文書変更の可否といったパラメータも細かく指定でき機密情報を含んだPDFファイルのやり取りにも対応します。
デザイナの強化
SPREADデザイナで条件付き書式の設定ができるようになりました。
シート名を挿入できる制御コマンド
印刷ページのヘッダおよびフッタにシート名を挿入することができます。
スクリプトファイルの自動展開
fp_clientフォルダに含まれるスクリプト/画像ファイルは製品アセンブリに組み込まれ、サーバー側で自動的に展開されます。これまでにように運用環境で仮想フォルダの設定をすることや、手動でfp_clientフォルダを配布することなくアプリケーションの実行が可能です。
クライアント側スクリプトの追加
セルのクリック/ダブルクリック時に発生するCellClick/CellDoubleClickイベントを追加しました。また、非表示にしたセルから値を取得/設定するGetHiddenCellValue/SetHiddenCellValueメソッドを追加しました。