概要
Javaシステムに多様な規格のバーコード生成機能を実装
JBarCodeはJavaアプリケーションにバーコード生成機能を組み込むことができるJava専用コンポーネントです。 物流システムに深く浸透しているJANコードや、国際的な流通標準となるGS1 データバー、 携帯電話と連携したWebアプリケーションなどで活用されているQRコードなど数多くの規格をサポートしています。 種類とデータを指定するだけで手軽にバーコードシンボルを生成でき、規格について詳しく学習しなくても Javaシステムにバーコード機能を実装できます。 また、既存システムにバーコード機能を追加することも容易です。 基幹データや入力データをバーコード化し帳票上に出力したり、Webサイト上に表示させたりするなどして Javaシステムでバーコードを活用できます。
JBarCodeでできること
バーコード規格の学習に時間をかけず手軽にデザインしたい
JBarCodeにはバーコード設計用のGUIデザイナが付属します。 JBarCodeはバーコード種やシンボルの幅と高さ、色、解像度、チェックデジット、クワイエットゾーンなどを 指定できる豊富なプロパティを用意しています。 GUIデザイナではグラフィカルな操作で、これらのプロパティに簡単に値をセットできます。 プレビュー機能も備えているため微調整も容易です。 また、設定した値からServlet、JSPカスタムタグ、JSPスクリプトレット、スタンドアロンの4種類のJavaプログラムの ソースコードを自動生成します。 開発者のコーディング負担を軽減し短期間でバーコード機能を実装できます。
さまざまな規格のバーコードを扱いたい
JBarCodeは多様な種類のバーコードシンボルを生成できます。 日本の流通に深く浸透しているJANコードや国際標準のGS1 データバー、コンビニエンスストアでの支払いシステムで 利用されているコンビニバーコード、郵便物の自動仕分けに採用されているカスタマバーコード、航空機チケットの オンライン予約システムでも活躍しているQRコードなど主要な規格のバーコードを扱うことができます。 バーコードを利用するあらゆる業種のシステムで活用できます。
最小限の工数で既存のシステムにバーコード機能を組み込みたい
JBarCodeはデザイナが自動生成するソースコードと数行の簡単なプログラミングでバーコード生成機能を 実装できるクラスライブラリのため、既存Javaシステムへの機能追加が簡単です。 また、Javaの特性上システム環境への依存度が低くAIXやSolaris、Linux、Windowsの 各OSおよび各社のアプリケーションサーバーで利用できます。 システム内にバーコード機能を組み込むことで基幹データのシームレスな受け渡しが可能となり、 バーコード作成用の専用アプリケーションを併用するよりも生産性に優れたバーコードシステムを 最小限の改修で構築できます。
モバイルデバイスと連携するWebシステムを開発したい
JBarCodeはQRコードとモバイルデバイスを連携させたWebサービスの開発にも活躍します。 QRコードは携帯電話やモバイルアプリで認識できるためシステム外環境からのWebアクセスを可能にします。 これを利用した電子チケットサービスや、販売促進のためのポイントシステム、 モバイル地図へのリンクといった多様なWebサービスが広がりを見せています。 JBarCodeはJava EEシステムにもQRコードの生成機能を簡単に組み込むことができるため、 こうした新しいWebサービス開発にも威力を発揮します。
コンビニエンスストアでの料金支払いシステムを開発したい
JBarCodeは財団法人 流通システム開発センター策定の「UCC/EAN-128による標準料金代理収納ガイドライン」に 基づくバーコード(通称コンビニバーコード)を出力できます。 オンラインショッピングや公共料金の払込書にコンビニバーコードを印字することで、 コンビニエンスストアでの代理収納が可能となります。JBarCodeは帳票システムとの連携も簡単なので、 既存の支払いシステムにコンビニ決済機能を追加するといった拡張にも柔軟に対応できます。
GS1 データバーを使ったシステムを開発したい
JBarCodeは国際的な流通標準規格となるGS1 データバーにも対応しています。 GS1 データバーは省スペース性に優れ、小さなシンボルに多くのデータを記録できるバーコードです。 1シンボルの中に複数の情報を書き込めるため、製造年月日や賞味期限、国際取引商品コード、 生産地情報などさまざまなデータ表現が可能になります。
機能・特長
新機能
バーコード種の追加
GS1 データバーは新たに3種類が加わり、すべての種類のGS1 データバーに対応しました。また、ISO/IECに規格化され主に半導体、IC部品に使用されているDataMatrixに対応しました。
新たに3種を追加し7種のGS1 データバーに対応
<新たに対応した3種>
- GS1 DataBar Stacked
- GS1 DataBar Limited
- GS1 DataBar Truncated
<すでに対応済みの4種>
- GS1 DataBar Omnidirectional
- GS1 DataBar Stacked Omnidirectional
- GS1 DataBar Expanded
- GS1 DataBar Expanded Stacked
仕様
バーコード種 | QRコード、PDF417、CODE39、CODE49、CODE93、CODE128、JAN8(EAN8)、JAN13(EAN13)、GS1-128(旧称UCC/EAN-128)、コンビニバーコード、ITF、POSTNET、UPC/A、UPC/E、UPC/E アドオン、NW-7(CODABAR)、カスタマバーコード(郵便バーコード)、GS1 DataBar Omnidirectional、GS1 DataBar Truncated、GS1 DataBar Stacked、GS1 DataBar Stacked Omnidirectional、GS1 DataBar Expanded、GS1 DataBar Expanded Stacked、GS1 DataBar Limited、Data Matrix |
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設定可能な機能 | サイズ(高さ、幅) 色(バーコード、バーコード背景) 値(表示のON/ OFF、フォント指定) 値の表示位置(中央、等間隔、左、右) 解像度指定 チェックデジットの付加 バー幅の変更 バーコード種固有のオプション(CODE128、CODE39、CODE49、ITF、NW-7、PDF417、POSTNET、QRコード、UPC) クワイエットゾーンサイズの指定(右、左) バーコード回転(90度、180度、270度) |
バーコードイメージ | java.awt.Imageオブジェクトとして生成 ファイル出力(PNG、JPEG) java.io.OutputStreamへの出力(PNG、JPEG) |
運用形態 | Servlet JSPスクリプトレット JSPカスタムタグ スタンドアロンJavaアプリケーション |
必要システム
コンポーネントの種類
Java SE、およびJava EEアプリケーション用コンポーネント
動作環境(サーバー)
OS
Windows Vista/7/8/8.1/10 ※1/Server 2003/Server 2008/Server 2008 R2/Server 2012/Server 2012 R2/Server 2016 ※1(x86/x64)
Solaris 9/10/11(UltraSPARC)
AIX 6.1/7.1/7.2(POWER)
Red Hat Enterprise Linux 5.x/6.x/7.x(x86/x64)
Java環境
32bit VM
JDK 6.0/7.0/8.0
64bit VM
JDK 6.0/7.0/8.0
アプリケーションサーバー
Apache Tomcat 6.x/7.x
IBM WebSphere Application Server 7.0/8.0/8.5/9.0
Oracle WebLogic Server 11g/12c
日立 uCosminexus Application Server V8/V8.5/V9
富士通 Interstage Application Server V10/V11
動作環境(クライアント)
OS
Windows Vista/7/8/8.1/10 ※1(x86/x64)
動作環境(デザイナ)
OS
Windows Vista/7/8/8.1/10(x86/x64)
※1 EdgeでのJavaアプレットの動作はサポート対象外となります。また、アンインストールはUninstall.exeを直接実行ください
ライセンスと価格
利用範囲 | ライセンス種別 | ライセンスの数え方 | ライセンス価格 | |||
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開発 | テスト | - | 開発ライセンス | 本製品の機能を組み込んだアプリケーションを開発できます。 | コンピュータ1台に対して1ライセンス必要です。 | 価格表 |
- | テスト | 運用 | サーバー運用ライセンス | 本製品の機能を組み込んで開発したサーバーサイドアプリケーションを運用できます。 | サーバー1台に対し、プロセッサーのコア数に応じたライセンスが1つ必要です。 | |
- | テスト | 運用 | 待機系サーバー運用ライセンス | 運用時に利用する「サーバー運用ライセンス」のスタンバイ用で、冗長システムで利用できます。 | サーバー1台に対し、プロセッサーのコア数に応じたライセンスが1つ必要です。 | |
- | テスト | 運用 | クライアント配布ライセンス | 本製品の機能を組み込んで開発したクライアントサイドアプリケーションを配布できます。 | 配布するコンピュータ1台に対して1ライセンス必要です。 |
よくある質問
Q1. EclipseなどのJava統合開発環境(Java IDE)で開発できますか。
はい、できます。EclipseをはじめとするJava IDE上で、JBarCodeのライブラリに含まれるクラスは通常のJavaクラスとして利用できます。あらかじめデザイナで作成したテンプレートファイルをもとに、バーコードを出力するプログラムを開発することもできます。
Q2. どのような形式のアプリケーションで利用できますか。
Javaのアプリケーションであれば、サーバーサイド、クライアントサイドのどちらでも利用できます。JBarCodeのデザイナには、Servlet、JSPスクリプトレット、JSPカスタムタグ、スタンドアロンJavaアプリケーションのコードを自動生成する機能が用意されています。
Q3. UNIXなどの OSで、GUI(デスクトップ)環境がない状態でも使用できますか。
はい、できます。Javaのヘッドレスモードなどを使用することで、GUIのない環境においてもバーコードを生成できます。
Q4. バーコードをどのような画像形式で出力できますか。
PNGまたはJPEGいずれかの形式で、ディスク上に保存したり、ストリームに書き出したりできます。さらに、java.awt.Imageオブジェクトにも変換できるため、GUIアプリケーションに表示したり、帳票に取り込んだりすることも容易です。
更新履歴
2016.12.14 動作環境(OS/アプリケーションサーバー)を追加
OSとしてWindows Server 2016とAIX 7.2、アプリケーションサーバーとしてIBM WebSphere Application Server 9.0に対応しました。