V9J SP2の新機能
DioDocs for Excel
数式記号のExcel出力対応
Excelのワークブックを読み込んで保存する際に、ワークシート上に設定された数式記号をExcelファイルへ出力できるようになります。従来のバージョンでは、ワークシート上に配置された数式記号はExcelファイルへの出力時に描画されませんでしたが、V9J SP2からはExcelファイルへの出力時に数式記号が描画されるようになります。

非表示の名前定義のサポート
非表示の名前の定義を取得、設定することができるようになります。従来のバージョンでは、ワークブックに設定されている非表示の名前の定義をそのまま出力することにのみ対応していましたが、V9J SP2からは、非表示の名前の定義を取得、設定することも可能になります。

ふりがなの出力(PDF/画像)
ワークシート上でふりがなが振られた文字をPDFと画像ファイルへ出力できるようになります。従来のバージョンでは、Excelファイル上の文字にふりがなが振られていても、PDFと画像ファイルへ出力する際に描画されませんでした。V9J SP2ではこの動作が改善されてPDFと画像ファイルへ出力する際にふりがなが描画されるようになります。

フォームコントロールのグループ化と操作
ボタン、チェックボックス、ドロップダウン、グループボックス、ラベル、リストボックス、オプションボタン、スクロールバー、スピンボタンといったフォームコントロールをグループ化できるようになります。グループ化されたフォームコントロールの複製、グループ化の解除、グループの削除が可能です。従来のバージョンでは、図形のグループ化のみサポートしていましたが、V9JSP2からは、フォームコントロールのグループ化もサポートします。

ピボットテーブルのグループ化
ピボットテーブルのフィールドを日付、数値、または選択した任意の項目でグループ化できるようになります。作成したグループ情報は、ピボットテーブルの更新後も、ソースデータとの互換性が維持されている限り保持されます。また、グループ情報はXLSX形式に加え、SJS/SSJSON形式との相互変換にも対応しています。

ヒストグラムチャートの出力(PDF/画像/HTML)
ヒストグラムチャートをPDF/画像/HTMLファイルへ出力できるようになります。従来のバージョンでは、ワークシートに追加済みのヒストグラムチャートをPDF/画像/HTMLファイルに出力すると、チャートの表示領域が空白になってしまい正しく出力されませんでした。V9J SP2ではこの動作が改善されてPDF/画像/HTMLファイルへの出力が可能となります。

パレート図の出力(PDF/画像/HTML)
パレート図をPDF/画像/HTMLファイルへ出力できるようになります。従来のバージョンでは、ワークシートに追加済みのパレート図をPDF/画像/HTMLファイルに出力すると、チャートの表示領域が空白になってしまい正しく出力されませんでした。V9J SP2ではこの動作が改善されてPDF/画像/HTMLファイルへの出力が可能となります。

カスタムXMLパーツAPI
カスタムXMLパーツは、業務システムとの連携情報やマクロで利用するデータなどをExcelファイルに保存するための仕組みです。従来のバージョンではExcelファイルの内部構造を直接編集する必要がありましたが、V9J SP2ではワークブック内のカスタムXMLパーツを操作するためのAPIが追加されます。このAPIを利用してカスタムXMLパーツを操作(追加、取得、更新、削除)できるようになります。

ファイルアップロード型セルの出力(PDF/画像/HTML)
SpreadJSのファイルアップロード型セルをPDF/画像/HTMLファイルへ出力できるようになります。以下のように、画像ファイル/画像ファイル以外/空の3つの状態に応じて、ファイルアップロード型セルをファイルに出力します。
- 画像ファイル
画像添付ファイルをファイルアップロード型セルのコンテンツ領域内に表示します。ファイルアップロード型セルの余白、行・列サイズ、ボタンレイアウトを考慮して描画します。

-
画像ファイル以外
画像以外の添付ファイルはファイルアイコンと添付ファイル名で組み合わせで表示します。SJS、SSJSONに保存されているspread.options.builtInFileIconsの設定に従い、ファイル拡張子に対応したアイコンを使用します。添付ファイル名は、ファイル名表示領域内でセルの配置設定(左寄せ・中央寄せ・右寄せ)に従って表示します。
-
アップロードされていない状態(空の状態)
ファイルアップロード型セルが空の場合は、通常のテキスト描画にフォールバックせず、空のアップロードUIと同様の角丸の破線プレースホルダーとして表示します。プレースホルダー内のテキストは、セルの配置設定に従って表示します。
無効な数式を含むExcelファイルの動作制御
無効な数式を含むExcelファイルの読み込み動作を制御する機能が追加されます。従来のバージョンでは、Excelファイルを開くとき、無効な数式が見つかると例外が発生し、ファイルを開いて編集や変換といった処理を行うことはできませんでした。V9J SP2では、無効な数式を検出した場合に、例外を発生させる/数式を破棄する/キャッシュ値のみ残す/元の数式を保持する、といった動作を選択できるようになります。
CSV出力時のインジェクション対策オプション
V9J SP2では、CSVファイルに出力する際のCSVインジェクションのリスクを低減するための新しいオプションが追加されます。EscapeFormulaLikeValuesプロパティがtrueの場合、エクスポート対象のセル値の先頭文字を確認し、以下の文字で始まる場合は先頭にシングルクォート(')を付与して出力します。
- =(全角/半角)
- +(全角/半角)
- -(全角/半角)
- @(全角/半角)
- タブ(\t)
- キャリッジリターン(\r)
- ラインフィード(\n)
SpreadJSとのAI関数の互換性強化
SJS/SSJSONファイルのインポート・エクスポート時にAI関数のプレフィックスを自動変換し、DioDocsとSpreadJSの間でAI関数の互換性を強化しています。
従来のバージョンでは、DioDocsが出力したSJS/SSJSONファイルをSpreadJSで読み込んだ際に、AI関数をSpreadJSが認識できず数式を正しく評価できないという互換性の問題がありました。V9J SP2では、SJS/SSJSONファイルインポート・エクスポート時にAI関数名を自動変換することで互換性を確保できるようになります。
SpreadJSとの互換性強化
SpreadJSとDioDocsの間でワークブックを連携する際の互換性強化として、V9J SP2ではSJSおよびSSJSONにおけるロスレスI/Oが強化されます。以下の機能が新たにサポートされるようになります。
- ピボットテーブルのデータマネージャー保持
- セルフォーカス設定の保持
- カスタム小計設定の保持
- 角丸罫線設定の保持
- ウォーターマーク背景画像オプションの保持
- What-If分析「シナリオ」の保持
DioDocs for PDF
PDF/A-4系とPDF/UA-2のサポート
PDF/A-4系(PDF/A-4、PDF/A-4e、PDF/A-4f)とPDF/UA-2に準拠しているPDFファイルの作成が可能となります。
- PDF/A-4系(PDF/A-4、PDF/A-4e、PDF/A-4f)
長期保存を目的とした規格でPDF 2.0をベースとしています。PDF/A-4は一般的な文書、PDF/A-4eは3Dデータ、PDF/A-4fは添付ファイルを含む文書の長期保存に対応します。V9J SP2では、Metadata.PdfRevプロパティが追加され、PDF/A-4規格の発行・改訂年を示すメタデータを設定できるようになります。また、既存のPdfAConformanceLevel列挙型に PdfA4、PdfA4e、PdfA4f が加わり、適合レベルを設定できるようになります。 - PDF/UA-2
アクセシビリティ対応のPDF規格でPDF 2.0をベースとしています。スクリーンリーダーなどで内容が適切に読み上げられるように、文書構造や代替テキスト指定などが求められます。V9J SP2では、Metadata.PdfUaRevプロパティが追加され、PDF/UA-2規格の発行・改訂年を示すメタデータを設定できるようになります。また、構造ツリーの名前空間を管理する機能、およびしおり等の移動先を構造要素で指定する機能が追加されます。
3D注釈のサポート
PDFファイルに、U3D(.u3d)およびPRC(.prc)形式の3Dモデルを埋め込んだ注釈を追加できるようになります。製造業の組立手順書、建築・土木分野の3Dモデル共有、医療・学術分野の立体データ閲覧など、3Dデータを含む技術文書の作成に活用できます。

DioDocs for Imaging
テキスト描画における改行・レイアウト制御の強化
テキスト描画における改行・レイアウト制御が強化されます。V9J SP2では、テキストの折り返しルールを設定するLineBreakingRules列挙体に、WhiteSpaceが追加されます。これにより、空白文字や改行の扱いを用途に応じて制御できるようになります。
- Unicode:Unicodeの改行ルールに従って自動改行します。
- Simplified:Excelに近い簡略化された改行ルールに従って自動改行します。
- WhiteSpace:改行可能な空白位置でのみ自動改行します。ハイフンや記号など、非空白文字の途中では自動改行しません。


