True DBGrid for WinFormsは、高度なデータアクセスのために最適化されたデータグリッドです。ADO.NETと大規模データ処理を知りつくし、効率よくデータを表示・編集する多様な機能を搭載しています。複数行表示や階層データのドリルダウン表示、セルマージ、検索などの機能に加え、列のグループ化、集計計算、グリッド外観の細かなカスタマイズ、ExcelやPDFへのエクスポート、印刷など、グリッドコンポーネントに不可欠な機能を提供しています。
収録コントロール
C1TrueDBGrid
データアクセス、データ表示、およびユーザーインターフェースに及ぶ多数の高度な機能を備えたグリッドコントロールです。
C1TrueDBDropDown
C1TrueDBGridのマルチカラムドロップダウンリストボックスです。
さまざまなデータビュー
複数行表示
DataViewとLinesPerRowプロパティを設定するだけで、データ行ごとに任意の行数を表示できます。この機能を使用すると、エンドユーザーは水平スクロールなしで、グリッドの幅内にレコードのすべて表示できます。列ヘッダーも複数行にまたがって表示することができます。
反転データビュー
True DBGridはDataViewプロパティが含まれ、複数のビューを簡単に切り替えられます。DataViewプロパティの反転オプションは、データ内の各行を列に反転します。左端列が最上行となり、第2の列が第2の行というようになります。
階層データビュー
True DBGridは階層データの表示機能をサポートします。一般に、階層データは複数の相関するテーブルに格納されたデータを指し、マスターテーブルがキーフィールドによって子テーブルにリンクされています。階層表示は、マスターデータをユーザーに提示し、マウスクリックで関連した詳細データを同じグリッド内に表示します。
フォームデータビュー
True DBGridにはフォームデータビューも含まれます。フォームビューは、各レコードをデータエントリに最適なフォームスタイルのビューで表示します。ユーザーがクリックして水平スクロールすると、グリッドはレコードセットをスキャンします。エンドユーザーに表形式のデータを表示および編集するための多数の方法を簡単に提供できます。このビューから他のデータビューのいずれかに移行するには、DataViewプロパティを設定します。
子グリッド
データソース間のマスター/子の関係を表示できます。ChildGridプロパティで2つのグリッドコントロールの接続を設定し、数行のコードを記述すると、クリック1つでマスターテーブル内に子データを表示できます。True DBGridは処理できるレベルの数に制限がありません。<
水平および垂直分割
Excelスタイルの分割により、グリッドを水平、垂直、またはその両方に分割できます。分割を使用してデータを複数の水平または垂直ペインに表示できます。
セル結合
基底のグリッドデータをソートする場合、ソートされた列内の隣接する同じ値を持つセルを結合するとデータを確認しやすくなります。
柔軟なスタイル
True DBGridは、WordやExcelと似たスタイルをできます。 スタイルオブジェクトはフォント、色、グラデーション、画像、およびすべての書式情報の組み合わせて設定きます。スタイルコレクションエディタにより、True DBGridの各部分(ヘッダー、フッター、キャプション、選択行、強調表示行、代替行、レコードセレクタ、フィルタバー、グループ行など)をカスタマイズできます。
Microsoft Officeの視覚スタイル
True DBGridはOffice 2007/2010で使用可能なスタイル(Blue、Silver、および Black など)を設定できます。
条件付き書式設定
個別のセルに値に応じたさまざまなスタイルを適用できます。たとえば、負の数値を赤字にすることや、特定の文字列を太字で表示することなどが可能です。
エクスポート機能
ファイル出力
グリッドデータを、文字区切りテキスト、Excel、HTML、PDF、または RTFファイルとしてエクスポートすることができます。
印刷プレビュー
ページヘッダーやフッター、枠線のスタイルなどを指定してグリッドを印刷したり、印刷前にプレビューを行って用紙のサイズや向きを設定することができます。
データの編集
オートコンプリート
AutoDropdownとAutoCompleteプロパティでデータエントリを強化します。エンドユーザーがセルに値を入力すると、Excelと同じように、ドロップダウンが表示され、編集部分に一致したエントリが自動的に入力されます。
セル内のオブジェクト
グリッド内のデータ表示と編集をより良くするために、コンボボックス、ボタン、チェックボックス、およびラジオボタンなどを、セル内に設定できます。
ドロップダウンコントロール
True DBGridは、ドロップダウンセルの実装が可能です。また、C1TrueDBDropDownを使用して、任意の列内にデータバインドした項目のドロップダウンリストを表示できます。
入力マスクと検証
入力の書式設定と検証用のEditMaskプロパティを備えています。入力マスクを設定すると、ユーザーが有効な書式でない値をセルに入力できないようにします。
フィルタリング
フィルタバー
フィルタバーにより、インクリメンタル検索やレコードセットのフィルタ処理などのエンドユーザー操作を実装できます。フィルタを有効にするには、単にAllowFilteringプロパティを設定するだけです。フィルタ入力フィールド上にウォーターマークを指定することもできます。
条件付きフィルタ
C1TrueDBGridは、フィルタバーのほかに、条件付きフィルタもサポートします。条件付きフィルタは、条件付きフィルタを有効にした任意の列ヘッダ上をユーザーがマウスをホバーすると、ドロップダウンが表示されます。 組み込みフィルタには、値フィルタ(チェックボックス)、および「より大きい」または「次の値を含む」などの条件フィルタが含まれます。
グループ化
標準のMicrosoft Outlookスタイルのグループ化が可能です。グリッドの上部に列をドラッグできるグループ化セクションが表示されます。列をこの領域にドラッグすると、データをソートしてグループ化します。コード処理でもグループ化とグループ化したノードの展開/縮小ができます。
集計のグループ化
グループ化した行を計算して合計を表示できます。True DBGridには、列ごとにプロパティを設定するだけで適用できる多くの組み込みの集計が含まれています。集計はCount、Sum、Average、Min、Max、Standard Deviation、Variが含まれます。
間隔のグループ化
True DBGridは複数の組み込みのグループ化タイプをサポートしており、月、年、日付範囲やアルファベット順にグループ化、さらには独自のカスタムのグループ化機能を提供します。たとえば、特定の値範囲(0~10、11~35、36~99など)に基づくグループ化を定義できます。
データ接続
汎用の.NETデータバインディング
True DBGridは、ほとんどコーディングを行わずに任意の.NETデータソースにバインドできるため、ナビゲーションデータベースブラウザを数秒で作成できます。
非バインドのグリッドと列
True DBGridは、非バインド列をサポートします。非バインド列は、データベースフィールドに直接結合されていない列のことです。
設計時のサポート機能
スマートタグとエディタを含む設計時の機能により、コーディングなしで、グリッドアプリケーションを直感的に作成できます。
その他の機能
列の順序変更
AllowColMoveプロパティをTrueに設定すると、エンドユーザーが列の並べ替えを行えます。True DBGridは列ヘッダーのドラッグ&ドロップの視覚的なキューを提供するため、エンドユーザーが操作しやすくなります。
固定列
固定のスクロールしない列をグリッドの任意の場所に作成できます。左端または右端、さらにはグリッドの中央の列も固定できます。固定列の作成は分割によっても簡単に行うことができます。
自動データ変換
True DBGridは、コーディングなしで自動的にデータ値をよりわかりやすい表示値にマップするメカニズムを提供します。基底のデータ値の代わりに、代替のテキストや画像も表示できます。たとえば、数字の0、1をYes、Noとして表示できます。
セルのツールチップ
ユーザーがマウスをホバーしたときにセルにツールチップを表示して、入力のヒントとなる情報を提供できます。
スクロールのトラッキングとスクロールのツールチップ
ScrollTrackプロパティをfalseに設定して、遅延スクロールを有効できます。スクロールはつまみが解放されるまで発生しません。また、True DBGridは スクロールのツールチップもサポートします。これはユーザーがスクロールした現在のレコードに関連する情報を提供するときに利用します。