Input for WinFormsには、マスク、書式設定、解析、および検証機能が組み込まれたさまざまな入力コントロールが用意されています。これらの機能豊富なコントロールを使用して、動的データをビジュアル形式で表示したり、データセットナビゲーションを管理したり、特化されたドロップダウンを作成することができます。
収録コントロール
C1TextBox
テキストベースの情報の入力と編集に使用される汎用のデータ連結入力コントロールです。このコントロールに含まれている特殊なマスク、解析、検証、および書式設定機能は、一般的なデータ型のすべてに使用できます。
C1DateEdit、C1NumericEdit
C1TextBoxから派生され、DateTimeと数値の入力に使用できる特殊なアップ/ダウン(スピン)ボタンとドロップダウンが追加されています。
C1DropDownControl
C1TextBoxから派生され、独自のドロップダウンエディタを作成するためのコントロールを提供しています。スピンボタンに独自のロジックをアタッチしたり、ドロップダウンボタンに独自のフォーム/エディタをアタッチすることができます。他のフォームと同様に、Visual Studio デザイナでカスタムドロップダウンエディタを簡単に作成できます。
C1DbNavigator
データソース内を簡単に移動するためのボタンを提供します。レコード間を移動できるだけでなく、レコードの更新、新しいレコードの追加、レコードの削除、適用、キャンセル、リフレッシュなどの一般的なデータアクションも実行できます。
C1CheckBox
ブール値、文字列、および整数にデータを連結することができます。境界線やビジュアルスタイルも使用できます。
C1Button
ビジュアルスタイルが追加でサポートされた標準のボタンコントロールです。
C1Label、C1PictureBox
読み取り専用のデータと画像をデータ連結できます。
C1SplitButton
C1Ribbon の外部で使用できる新しいスタンドアロンの分割ボタンコントロールです。
C1ComboBox
編集可能なテキストボックスの汎用性と自動検索が可能なドロップダウンの機能を兼ね備えた軽量なComboBoxコントロールです。
C1RangeSlider
C1RangeSliderコントロールは、基本的なスライダーコントロールを拡張し、値の範囲の選択が可能な2つのつまみをサポートしています。
C1ColorPicker、C1FontPicker
リストから色、フォント名の選択します。
日本仕様への対応
和暦表示やフリガナ取得など、日本の業務アプリケーションに求められる機能を支援します。
- C1DateEdit:和暦表示のサポート
- 省略形の和暦の表示(平/昭/大/明、H/S/T/M)
- 独自に定義した和暦のサポート
- 編集時・表示時それぞれで書式の切り替え
- スピン操作による年号の切り替え
- C1TextBox:フリガナ取得機能
- 全角および半角カタカナ、ひらがなの指定
- フリガナの挿入位置の指定(追記/上書き)
- C1TextBox:正規表現によるマスク書式のサポート
- 例)"[\J]{0,5}":ひらがな以外の入力を5文字まで許可
豊富な書式設定
Input for WinFormsには、30を超える書式タイプが組み込まれています。たとえば、Currency、Percent、Scientific、Hexadecimal、YesNo、GeneralDateなどです。1つのプロパティ(FormatType)を設定するだけで、書式設定方法を簡単に指定することができます。
マスク
Input for WinFormsは、マスク入力をサポートしています。マスク入力を行うには、EditMaskプロパティにマスク文字列を設定します。マスクは、電話番号や郵便番号といった特殊な入力値の書式設定に使用できます。独自のプレースホルダを柔軟に定義したり、リテラルやプレースホルダを含む入力値、または含まない入力値を簡単に取得したりできます。
データ連結
ほとんどのInput for WinFormsコントロールは、データ型付きのValueプロパティを提供しています。これは、データ連結のために特別に設計されたプロパティで、データフィールドによって決定される自動入力をサポートします。
オプションボタン
C1DateEdit、C1NumericEdit、およびC1DropDownControlには、オプションボタンを追加できます。このボタンを使用して、特別なダイアログを起動するなどのカスタムアクションを実行できます。
ドロップダウン電卓
C1NumericEditコントロールには、ドロップダウン電卓が含まれています。これはWindowsの標準の電卓に似ています。ユーザーは、コントロールから離れることなく計算を実行できます。この電卓はオプションです。また、ビジュアルスタイルを使用したり、UI文字列をローカライズしたりできます。
カスタムドロップダウンコントロール
カスタムドロップダウンエディタを作成するには、C1DropDownControlを使用します。このコントロールを使用して、必要なドロップダウンエディタを作成できます。ドロップダウンエディタは、プロジェクト内のフォームとしてビジュアルに作成できます。
その他の機能
組み込みのデータ検証
事前検証および事後検証のプロパティを設定することで、イベントコードを使用しなくても、検証ルールを指定できます。事前検証を使用して、入力テキスト自体をチェックできます。また、事後検証を使用して、値が特定の条件を満たしているかどうかをチェックできます。許容される値または除外される値の明示リストに照らして値を検証することができます。また、ワイルドカード文字列パターンや正規表現を使用したり、検証イベントを発行して自分で検証処理を作成したりできます。
入力の解析
データ解析は、ユーザーによって入力された文字列をデータ型に合わせて変換します。Input for WinFormsコントロールには、さまざまな解析オプションを設定するためのプロパティとイベントが用意されています。
組み込みの視覚スタイル
すべてのInput for WinFormsコントロールは、Office 2007および2010スタイルをはじめとする組み込み視覚スタイルをサポートしています。スタイルが設定されたC1ButtonコントロールやC1Labelコントロールを他のComponentOne for WinFormsコントロールと共に使用して、アプリケーションをモダンで統一感のある外観にできます。
カルチャ(地域)設定
Input for WinFormsコントロールには、コントロールレベルでカルチャをカスタマイズできるCultureプロパティが含まれています。DateTimeのカレンダー情報、小数点などの特殊文字のようなさまざまな地域設定を追加設定することができます。
入力エラーの検出
入力値の解析または検証中に発生したエラーを簡単に検出することができます。Input for WinFormsコントロールには、エラー処理をカスタマイズするためのErrorInfoプロパティが含まれています。たとえば、ユーザーにビープ音で警告する、ユーザーが別のコントロールに移動できないようにする、エラーメッセージを表示する、値をリセットするなどの処理が可能です。
NULL値の柔軟な処理
Input for WinFormsコントロールには、Null(DBNull)値や空の値を処理するための柔軟なルールが用意されています。NullTextプロパティを使用してNull値に対して特定のテキストを表示することができます。ユーザーがさまざまな方法でNull値を入力できるようにすることも可能です。